これは別の補修を依頼された保育園の屋上のデッキですが、
デッキとデッキの間の隙間が設置時は5mmだったものが、写真のように10mm以上となり、公園施設の安全基準を超えています。
合成木材はささくれやとげが発生しないので、この点においては、保育園や幼稚園には適しているのですが、デッキの面積が大きくなり、ジョイントしなければならないような場合、このようなことがよく起こり、幼児が指を突っ込んで骨折する可能性があり、はなはだ危険です。
木材の場合は縦方向には伸び縮みをしないので、このようなクレームは起こらないのですが、
合成木材の成分は半分が樹脂ですので、常時伸び縮みが発生し、特に恐いのはこの反対の現象です。
つまり設置したのが冬の場合、それが、夏になると伸びて、
床板が隙間の余裕以上に押されて盛り上がり、デッキとして使えない状態になります。
某大手放送局の屋上デッキは、この合成木材のデッキの床板の伸び縮みのクレームのために、補修につぐ補修で、
結果、数年ですべてをやり替えることになってしまいました。
ただ、この伸び縮みは製品によって差があり、
大手のエクステリアメーカーのものはおおむね許容範囲の中での伸び縮みですが、
一般に販売されているデッキの中にはとんでもないものもあるので、
弊社が施工する場合は、メーカーの設計指定が入っていても、
弊社が実験で確認したメーカー以外の商品は使えないことを了解をとっています。