木・うんちく

木材と人間の関わりを考えて思うままに・・・

187. 人工木材(合成木材・樹脂木材)の欠点その10:変形するその4

2018-10-20 13:40:56 | ウッドデッキ


これは会社の近くにある住宅展示場のデッキです。
前につけた鼻隠しが変形して曲がっています。
天然木材であれば長さ方向には伸び縮みしませんのでこのようなことにならないのですが、
人工木材の場合は半分が樹脂ですので、長さ方向にも伸び縮みし、
夏場になると樹脂が伸びてこのように変形します。
寒くなれば縮みますので、恐らく冬になれば元に戻っていると思います。
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186. 人工木材(合成木材・樹脂木材)の欠点その9:変形するその3

2018-10-20 13:06:00 | ウッドデッキ


これは私が電車に乗る駅の前に設置されているベンチです。
写真のような人工木材でベンチの座板が作られています。
ちょうど座るところには綺麗なアールがついて、
座る人にやさしいユニバーサルデザインと思われる方もいらっしゃると思いますが、
実は変形した結果です。

人工木材は木材のように繊維がありませんので、このような同じところに荷重がかかると変形してきます。
さらにそれが夏場はこの傾向が顕著です。

住宅のデッキの場合も同様に、年数が経過すると根太と根太の間の床板が垂れる現象になります。
特にデッキの上でバーベキューをされると熱で変形するわ、焼き肉の「たれ」は染み込んで汚れるわで、
何ともひどい具合になります。


人工木材は半分は樹脂ですので、夏の炎天下であったり、熱のかかるところは得意ではありません。
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