木・うんちく

木材と人間の関わりを考えて思うままに・・・

244.ウリンでデッキを綺麗に作るには

2020-12-19 09:07:01 | ウッドデッキ

これは弊社がオーダーメイドで施工したウリンデッキです。
形としてはベーシックで単純に見えます。
しかし細かくみると別注のかたまりのところがあります。

例えば・・・

床板。日本で使われるウリン材はすべて現地で加工されています。
(そうしないと原木では輸出許可がおりませんので)
かくて現地の感覚で作られるのですが、靴の足跡があったり、傷だらけだったり、
日本人の感性的には合わないところがあります。
そのため弊社工場で再度、表面から0.5mm削って仕上げています。

その床板を止めているビス

これは、日本中探してもハードウッド用の良いステンレスビスがなかったので、
仕方なく、こちらで図面を起こしてビスの製造工場に製作をしてもらっています。
今でもこれよりも良いビスを見たことがありません。NMSビスと言う名称で販売しています
一度このビスを使うと他のビスを使えなくなります。

手摺柱。弊社の特許のハイテンションジョイントです。
強度があって見栄えがよく、金物が外から見えないすぐれものです。
プロの業者さんにも販売していますが、施工が簡単で綺麗に納まるので高い評価をもらっています。


階段。普通の階段ですが、実はこの幅のウリン材と言うのは日本に輸入されていません。
加工されたウリン材の最大幅は120mmしかなく、それでは階段の側板には狭すぎます。
しかし枕木用の材料であれば輸入されていますので、その中から良材を選別し、
乾燥させてから加工をして巾の広いものを製作しています。


それから目立たないところに使っている意外なオリジナル商品があります。
それは束石。これも市販されている束石を調べても良いものがありませんでしたので、
コンクリート業者に別注で製作してもらっています。


ついでに階段の側板の部分の束石・・・これも良いものがありません。しかしこれは使う数量が少ないので、
担当者が必要な都度製作しています。


単純な形状のデッキですが、実は別注のかたまり的な商品です。
詳しくは担当者ブログをご覧下さい。

コメント
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