1月22日放映のクラシック倶楽部のカルテッド・アマービレ演奏会を録画で見た。曲目は
- 弦楽四重奏のための緩徐楽章(ウェーベルン作曲)
- 弦楽六重奏曲第1番変ロ長調作品18(ブラームス作曲)
いずれも初めて聴く曲である。
カルテッド・アマービレのメンバーは
- 第1バイオリン 篠原悠那
- 第2バイオリン 北田千尋
- ビオラ 中 恵菜
- チェロ 笹沼 樹
カルテッド・アマービレは2015年、当時桐朋学園大学に在籍していた4人の弦楽奏者によって結成、2016年ミュンヘン国際コンクールの弦楽四重奏部門で第3位に入賞し活動を本格化、国内外の様々なコンクールで受賞を重ね、次世代を担うカルテッドとして活躍が記載されていると紹介されている。
番組のインタビューでは、桐朋学園大学に在学中磯村先生に指導してもらっていたが、ミュンヘンの国際コンクールに応募してみないかと言われた、アマービレはイタリア語で「やさしく、愛らしく」という意味だが最初なじみきれなかったが最近は段々板についてきた、コンクール後たくさん演奏会があり、たくさんの音楽家と共演できて感謝している、カルテッド以外でも活動しているが今日は4人が一つの響きになっていければいい、全員20代だ、と話していた。
ウェーベルンはオーストリアの作曲家で演目は1905年に書き上げた弦楽四重奏のための作品、長らく忘れられていた存在だったが作曲家の死から17年後の1962年に初演されたもの。
後半はブラームスが初の弦楽の室内楽曲として発表した作品、1859年から1860年にかけて作曲された、親交のあったクララ・シューマンらの音楽家たちに意見を求め修正を重ねて書き上げられたもの。
演奏を見ていると、最初のウェーベルンの時は全員お決まりの黒い服、後半のブラームスの時は女性陣は紺色のドレスを着ていたが地味目だ。オーケストラではないので女性はもっと派手な色の服を着た方が良いと思うが、恩師の御大から「派手な服などとんでもない」と言われたのか自ら控えたのか? 弦楽四重奏は地味な印象があるが全員20代の若さだし、服装くらい派手にした方が商業的には受けが良いのではと思うがどうだろう。また、このカルテッドは第1バイオリンと第2バイオリンは固定しており先のエール弦楽四重奏代とは運用が違う。こちらの方が一般的なのかな。
恩師のお二人は、それぞれ77歳、80歳とご高齢にも関わらず元気に演奏されていたが、喜ばしいものだ。観客の前で演奏できるのだから健康であり、呆けてなく、目も耳も問題ないのだろう。いつまでも現役で頑張ってほしいものだ。まるでおじいさんと孫が一緒に演奏しているようだった。4人はさぞかし恩師の前で緊張しただろう。