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東京・春・音楽祭「ライナー・ホーネック&菊池洋子」を聴きに行く

2024年03月23日 | クラシック音楽

東京・春・音楽祭2024、ライナー・ホーネック(ヴァイオリン)&菊池洋子(ピアノ)を聴きに行ってきた。場所は東京文化会館小ホール、6,500円。開演19時、終演21時15分。80%くらいの座席が埋っていた。東京・春・音楽祭は今回が20回記念となるようだ。

ホワイエには、今日の公演では全曲演奏後、写真撮影可能と出ていた、昨年もそうだったが東京・春・音楽祭は統一してその方針をとっているようだが評価できる。また、今日の公演はテレビ撮影カメラが入っていると書いてあった、NHKのクラシック倶楽部などで放送されるようだ。

出演

ヴァイオリン:ライナー・ホーネック(墺、62)
ピアノ:菊池洋子(46)

ライナー・ホーネックは、1961年オーストリア生まれ。7歳よりヴァイオリンを始め、ウィーン国立音楽大学に学ぶ。81年ウィーン国立歌劇場管弦楽団/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団に第1ヴァイオリン奏者として入団、84年には同歌劇場管のコンサートマスターに、92年にはウィーン・フィルのコンサートマスターに就任。近年では指揮にも力を入れており、2017年より紀尾井ホール室内管弦楽団首席指揮者を務めた後、2022年より同名誉指揮者に就任。

菊池洋子は、2002年第8回モーツァルト国際コンクールにおいて日本人として初めて優勝。その後、ザルツブルク音楽祭に出演するなど国内外で活発に活動を展開。前橋市生まれ。桐朋学園女子高等学校音楽科卒業後、イタリアのイモラ音楽院に留学。国内主要オーケストラ、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団等と共演。2023年3月よりウィーン国立音楽大学にて後進の指導に当たる。

曲目

モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第34番 変ロ長調 K378
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 D574
コルンゴルト:『から騒ぎ』 Op.11より 4つの小品
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.108

曲目はウィーンの香を届けられるようホーネックが自ら選曲したそうだ。ホーネックが曲や作曲家の説明をする動画が東京春音楽祭のサイトにアップされており、それを聞くと、モーツアルトのピアノソナタ34番はモーツアルトの最高傑作、シューベルトは典型的なウィーンの作曲家、コルンゴルトはウィーンの作曲家で、戦争でアメリカに亡命しハリウッドで名をあげ、映画音楽で活躍した、から騒ぎという今日の演目は彼が大編成のオーケストラ作品をピアノとヴァイオリンのために編曲した宝石のような小品、ブラームスもウィーンに住んでいたことがあるので、ウィーンがテーマのプログラムになったと解説している。

今日の演奏を聴いた感想を少し述べたい

  • ライナー・ホーネックは何度も来日しているようだが、初めて生で聴いた、菊池洋子も初めて。ホーネックは白髪の上品な紳士という感じで、彼の奏でるヴァイオリンの音はホーネックの気品のある出で立ちと完全に一致し、繊細で上品な、これぞウィーンという感じを醸し出していた。
  • 今日の公演で驚いたのは、8時45分ころ4曲の演奏が終了し、拍手に答えて聴かせてくれたアンコールだ、そして、そのアンコールがなんと7曲に及んだことだ。ホーネックはいつもそうしているのか知らないが、見ていると、それはホーネックがもう1曲弾こう、と菊池を何度も促しているように見えた。そして本番の4曲よりもアンコールのときの方がなんだかうれしそうに弾いているように見えた。曲もわかりやすいメロディーの曲ばかりで、ヴァイオリンが弾けるのがうれしくて仕方がない、というように見えた。日本人観客向けに礼儀正しいお辞儀を何度もするなど何度も来日しているだけあってファンの心をつかむのはうまい。アンコールは30分に及び終ったのは9時15分頃だった。
    [ アンコール曲 ]
    ドヴォルザーク - クライスラー:スラヴ幻想曲
    エデ・ポルディーニ:7つのマリオネット - 第2番 踊る人形(F. クライスラーによるヴァイオリンとピアノ編)
    クライスラー:
     ウィーン風狂想的幻想曲
     シンコペーション
     ジプシー奇想曲
    シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 D574より第4楽章
    クライスラー:美しきロスマリン
  • 菊池洋子はすらりと背の高いスリムな女性で、今夜は黒のドレスで決めていた。大人の雰囲気があるピアニストだ。特に黒髪なのが良い、黒髪は日本人のアイデンティティーの重要な一部だから染めて欲しくない、と私は思っている。演奏は素晴らしくホーネックとピッタリと息を合わせて素敵な演奏をしていた。
  • 曲目はどれも普段あまり聴かない曲だが、一番最初のモーツアルトのヴァイオリン・ソナタが一番春らしい雰囲気があると思った。

素晴らしいひとときでした。

さて、私は公演会に来るときは、公演開始前にチケットオフィスで今後聴きに行きたい公演のチケットを買って帰ることにしている。今夜は事前に調べた東京春音楽祭の3月29日のショスタコーヴィチの室内楽、4月6日の小林海都と仲間たちの公演チケットを買った。そして開演前の座席に座り、東京春音楽祭のプログラム雑誌を見ていると先日目黒パーシモンホールで見て感動したヴァイオリニストの小林りなの公演が3月23日あることに気付き、慌ててもう一度チケットオフィスに行ってそのチケットを求めた。

楽しみが増えました。


上野「デリー」でインドカレーを食べる

2024年03月23日 | グルメ

今夜は東京文化会館で音楽鑑賞、その前の夕食をどこにしようか考えて、湯島駅で降りて御徒町にかけて歩き、その辺で食事をして、そのあと歩いて東京文化会館に向うことを考えた。

その途中にカレーの「デリー上野店」がある。何回か来たことがあるが最近は来てなかった。と言うのも昼間この店の前を通るといつも行列ができているからだ。結構人気があるようだ。このデリーは銀座にも店があり、そっちの方も一度に行ったことがある。

5時半くらいだったか、店の前に到着すると行列がないので入ってみようと思った。ただ、結構客は入っており、カウンターの空いてる席に案内された。

メニューを見ると何種類かのカレーがあり、辛さの度合いが星印5段階で書いてある。一番辛いのはカシミールで星5つだ。これはさすがに無理だと思い、真ん中の星3つのインドカレーを選んでみた。全体的には星の数が少ないメニューの方が多いが真ん中くらいなら大丈夫だろうと思った。そして、単品でなく、タンドリーチキンセット2,000円にした。これはカレーにタンドリーチキン、サラダ、ビールかソフトドリンクがつくセットだ。もちろんビールを選んだ。

しばし待っているとタンドリーチキンとサラダ、ビールが出てきた。ビールを飲みながらタンドリーチキンを食べると、ここのタンドリーチキンはタレのようなものがかかった状態で出てきた、柔らかくておいしい、辛くはない、ビールのつまみとしてサラダと一緒に食べた。

そして、カレーが出てきた。インドカレーというのは中身はチキンカレーだ、ここのカレーの特徴はとろみのないシャバシャバなカレーだ、その方が粋であるというのが店の考えだ。このシャバシャバカレーの中に大きな鶏肉と大きなジャガイモが入っている。このカレースープをご飯にかけて食べ始めると、結構辛い、ビールを飲み、タンドリーチキンを食べ終わったあとで食べたから余計に辛く感じる。少し後悔するが、水をチョコチョコ飲みながら何とか食べ終えた。

クラシック音楽を聴く前にはちょっと刺激が強すぎたが、このカレーにあこがれて行列に並ぶ人が絶えないのだから、挑戦しがいはあった。カシミールをたのまないで本当によかった。

おいしく頂きました、また、胃腸が万全の時に来ます。