上原彩子 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全曲演奏会 Vol.2を鑑賞した、場所は東京文化会館小ホール、14時開演、16時終演、シニア料金で5,400円、座席は満席に見えた、この小ホールを満員にできるのはわずかな人だけだ、やはり知名度抜群の上原の人気であろう、彼女を観るのは初めて
曲目
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第5番 ハ短調 Op.10-1
ピアノ・ソナタ第6番 ヘ長調 Op.10-2
ピアノ・ソナタ第7番 ニ長調 Op.10-3
ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 Op.7
上原彩子は、1980年生れの44才、幼少時から数々のコンクールで受賞を果たし、2002年には第12回チャイコフスキー国際コンクール ピアノ部門において女性としてまた日本人として史上初の第一位を獲得したのはあまりに有名、日本や海外の音楽大学を卒業せず、日本人ピアニストとして国際音楽コンクール世界連盟に登録したコンクールを制した異色の経歴、2005年10月にピアノ調律師の斎藤孝史と結婚し、現在は東京芸術大学の准教授でもある
女性芸術家も良い人と巡り合い結婚してほしいと思っているので、彼女が結婚したうえで引き続き活躍ができているのを見るのはうれしい、そして彼女のXのプロフィールには3児の母と出ている、素晴らしいことだ
今日の彼女は体の正面半分と背中が黒、残りの部分が白のドレスに身を包んで現れた、そしてピアノに向かいベートーヴェンのピアノ・ソナタ作品10の3つの曲を立て続けに弾いてくれた、休憩後はピアノ・ソナタ4番を弾いてくれた
いずれの曲も初めて聴く曲だ、じっくり聴いたが残念ながら前半の3曲は集中力が続かずところどころで眠くなった、曲が単調で退屈な感じがした、初めて聴く曲だから仕方ないか、ただ、後半の4番はしっかりと聴けた、そしてけっこう技巧を凝らした良い曲だと思った
アンコールにシューベルトのピアノ・ソナタの何番かともう一曲何か知らない曲を弾いてくれた、舞台上で曲目を紹介してくれたが後方の席だったので聞き取れなかったため後で彼女のXを確認したら投稿されていた
①シューベルト: 3つの小品 D.946 より No.1
②ハイドン: ピアノ・ソナタ 第62番 Hob.XVI:52 op.82 第3楽章
ピアノ・ソナタの全曲演奏については全作品をどういう順番に演奏するかピアニストの考えが出る、今回の彼女の8年がかりの全曲演奏会では番号順に演奏するという、それは作曲家がどういうふうに成長していたか追っていきたいという思いがあるからだと情報誌「ぶらほうぼう」で彼女が説明していた、なるほどと思った
楽しめました