ゆっくり行きましょう

ストレスのない生活を楽しむシニア

新春浅草歌舞伎(第1部)を観劇

2025年01月29日 | 歌舞伎

例年通り、1月は浅草公会堂の新春浅草歌舞伎(第1部)を観に行った、いつもの3階席3,000円、7割くらいの入りだった、11時開演、14時終演

お年玉〈年始ご挨拶〉
左近

(感想)

最初は地声で真面目に挨拶を述べていたが、一通り終わるとマイクに持ち替えて、ざっくばらんな雰囲気で新年の感想などを話してくれたのは良かった、ただ、新春浅草歌舞伎が今年から若手とは言えなくなった先輩たちが出演しなくなって自分たちの代になって初めての公演だったこともあり、表情に緊張感があり、顔が引きつっている感じが出ていたのはまだ修業が足りないと思ったが、仕方ないでしょう、頑張ってください

上演演目説明
中村莟玉

(感想)

話し方にそつがない慣れた感じがした

一、絵本太功記/尼ヶ崎閑居の場

武智光秀/市川 染五郎
武智十次郎/中村 鷹之資(1999、天王寺屋)
初菊/中村 玉太郎(2000、加賀屋)
皐月/中村 歌女之丞(1955、成駒屋)
佐藤正清/尾上 左近(2006、音羽屋、松緑息子)
操/中村 鶴松(1995、中村屋)
真柴久吉/中村 莟玉(1996、高砂屋)

本能寺で主君尾田春長を討った武智光秀が、尼ケ崎の閑居にひそむ宿敵真柴久吉をねらって竹槍を突き入れた、しかしそこにいたのは光秀の母、身替りに竹槍を胸に受けた母は、息子を主殺しの人非人と責めたてて息を引き取る、戦場で深手を負って戻った光秀の息子十次郎も絶命、親と子を一時に失った光秀、逆賊非道の報いは重かった

(感想)

話は分かりやすかった、出演者の中では十次郎の鷹之資が頑張っていたのが目立った、凛々しい感じがして良かった、一方、光秀の染五郎は演技がまだ役に見合っていなかった、染五郎はまだ若く、平安貴族のような細身で上品な女性的ともいえる役者なのでこの日の光秀のような主君に謀反を起こす武士は似合わないと感じた、イヤホンガイドの説明では曽祖父の初代白鴎が演じた役とのことなので想い入れが強いのだろうが、もう少し年を重ねてからやる役ではないかと思った

仮名手本忠臣蔵
二、道行旅路の花聟(はなむこ)落人

腰元おかる/中村 莟玉
鷺坂伴内/中村 玉太郎
早野勘平/中村 橋之助(1995、成駒屋)

早野勘平とお軽は罪人となって共に落ち延びて行かねばならなくなった、理由は主君の塩谷判官(浅野内匠頭)登城の供として選ばれた勘平が、恋仲であるお軽と色事をしている間に、主君が高師直(吉良上野介)を殿中で斬りつけるという事件が発生し、主君の大切な場に居合わせる事が出来なかったため

勘平は大いに悔やみ、自害を試みるがお軽が説得に努め、一先ず自分の京都山崎の里へと「落ち人」となって道行をする事になった、その途上、松かげで休憩をしながら自分たちの馴れ初めや勘平の自害にはやる行動をお軽は諫める、そこへ江戸よりの追手で高師直の家来「鷺坂伴内」らと遭遇し戦いになり、無事伴内らを追い返し、二人は旅を急ぐのだった

(感想)

基本的には舞踊であるので踊りであるが、ところどころ台詞が入る、お軽の莟玉もよかったし、勘平の橋之助もよかった、橋之助の表情を見ていると父親の芝翫の面影がありやはり親子だなあと思った、また、ひょうきんで間抜けな伴内の玉太郎は絵本太閤記の初菊はイマイチと思ったが、この落人の伴内には完全にはまっていた

さて、この日は開演前に浅草に早めに到着し、国際通りにあるミスタードーナツに寄り、ピエール・マルコリーニとのコラボ商品ショコラ ノワールを買ってコーヒーを飲んだ、このコラボ企画は素晴らしいと思った

幕間の昼食は浅草公会堂で児雷也の天むすを買って楽しんだ、何度食べても飽きないおいしいものだった

楽しめました



最新の画像もっと見る

コメントを投稿