秋田県湯沢市で毎年開催される「湯沢絵どうろう」である。佐竹藩に京都から嫁入りした姫を元気付けようと始まったとされている。このお祭りも、見物客が大分増えてきた。それは良いことなので、邪魔にならないように、見物ついでにしか写真を撮らなくなった。少なくとも、記念撮影している子供に向かって「終わったら、さっさとどいてくんねえかな!!」とか言う人間と一緒にされたくないのである。
でも、なかなか見ごたえもある祭りなので、少ないなりに残りの写真をあと一回掲載できればと思っている。ちなみに、写真はごく一部の時間、会場内の(ほぼ)すべての照明を落とし、絵燈籠の光だけを楽しむ催しの最中の1枚だ。
EOS 6F / EF24-105 F4L
竿灯祭りの時期が、秋田の夏のピークである。同時に、この祭りが終わると、夏は急速に終焉へと向かっていく。祭りの熱気は、短い夏への憧憬と、やがて来る季節への覚悟、両者が入り混じっている。
EOS 6D / EF24-105 F4L
僕は、秋田県に住んで10年になる。この地には、良いところにだけでなく、たくさんの嫌なところもある。良い人もいれば、悪い人もいる。でも、はっきりと言えることは、僕は竿頭祭りが大好きだ。この祭りの魅力は実際に現地で見ないと分からない。もっといえば、この地に住まわないと分からないかもしれない。短い夏の夜空を焦がす竿頭と、刹那響く囃子の音(+秋田美人)。その全てを写真に写すことは不可能だ。
EOS 6D / EF24-105 F4L
由利本荘市・前郷地区の神社祭典。純然たる地域の祭りで、観光的な要素は全くない。僕は観光地で産まれ育ったので、「お祭り」というと、ごく自然に「観光客向け」のものを想像する。子供の頃から、「祭り」は観光客のものと思っていたし、彼らが楽しむことが優先されると達観していた。
だから、「純然たる地域の祭りを、その地域の人が楽しむ」という当たり前のことが、どこか遠い世界のことのようであり、ピンと来ない。でも、この日は前郷の何もない町を歩いて、祭りを楽しみにしている人々の想い、そのエネルギーを確かに感じたのも事実である。そして、それこそが本来の祭りの姿なのだろう。
LEICA M9 / SUMMICRON 35mm ASPH
毎年、竿燈祭りに行っている。年々、真剣に撮影する感は減ってきている。今年は「ほぼ見学」だけの目的で行ったようなもので、写真はついでに何枚か撮ったというレベルである。この竿燈祭りの運営も、当初僕が秋田に来た時と比べると、格段に洗練されてきた。一方で、イベント運営が洗練されていくことは、写真撮影はしにくくなることを意味している。まあ。それは仕方ないかなあと思う。
追伸:有料の観覧席を取れば、撮影も十分可能だとは思います。
EOS 6D / EF24-105 F4L
毎年、竿燈祭を見に行っているが、年を経るごとに真剣に撮影するという要素は減り、最近は見学7割、撮影2割、飲み食い1割といった感じで楽しんでいる。竿燈祭も近年急速に商業化して、撮影はし辛くなりつつある。コマメに移動しても人波に邪魔され、撮影ポジションも確保できない。そこで、無駄な抵抗は諦めて、見学に徹しつつあるのである。太鼓を叩くお姉さんたちが、惚れ惚れするような秋田美人なので、撮りたかったのだが、今回は諦めた。でも、この祭ほど、「見ると聞くでは大違い」を地でいくものはない。是非、もっと多くの方に現地で見て欲しいものだ。撮影は益々しにくくなるけど。
EOS5D Mark2 / EF24-105 F4L





『村の鎮守の神様の今日はめでたい御祭日 ドンドンヒャララ ドンヒャララ ドンドンヒャララ ドンヒャララ 朝から聞こえる笛太鼓
年も豊年満作で村は総出の大祭 ドンドンヒャララ ドンヒャララ ドンドンヒャララ ドンヒャララ 夜までにぎわう宮の森』
こんな、村祭り、まだまだ探すとあるんだなあ。胸がジーンとした。
EOS5D Mark2 / EF24-105 F4L





秋田県羽後町の伝統的な盆踊り、西馬音内盆踊り。
幻想的で素晴らしい盆踊りだと思う。例年、見物と撮影に行く。
祭りとしては、年々観光客も増え、発展してきているようで、良いことなのだが、撮影ポジションの確保が困難になってきた。
今年も、良いポジションが取れず、出来映えも例年同様凡庸が予想されたので、モノクロで狙ってみた。
衣装が奇麗なので、その色を捨て難く、モノクロってなかなか撮る勇気が出ないのだ。
この祭りで良い写真を撮りたければ、良いポジション(座って取る方がいいと思う)、夜遅い時間まで粘ることが重要だ。
コレがなかなか出来ない自分はいつも同じような出来になってしまう。
【動画~馬音内盆踊り2012~後半ガラッと雰囲気がアダルトに】
EOS5D Mark2 / EF24-105 F4L
それに対し重装備の機材のおぢさん達が大挙して、浴衣美人に声を掛けて絵どうろうの前で撮影していた。
一部の方だとは思うが、一般の見物客の迷惑になりまくり。うーん、気持ちは分かるけど、あれはちょっと・・・。
この祭りでは、今後僕はコンデジ一本にしようと思う。
(ちなみにX100で撮影した画像、合格点です。条件によってはEOSよりも良い時がある)
EOS5D Mark2 / EF24-105 F4L




秋田竿燈祭り。早いもので、僕が秋田に来て7回目のお祭りだ。
元々魅力ある祭だが、昨今は運営面も年々洗練され、より成熟した素晴らしい祭となっている。
今年も初日から大勢の人手で、本格的に撮影するには無理があった。
祭りの雰囲気が分かるカットを数枚。
来年以降は、桟敷席のチケットを購入しようと思う。
EOS5D Mark2 / EF24-105 F4L