No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

三陸線を南下せよ③〜普代村の日常

2022-02-09 | 街:岩手












町や人の暮らしには様々な側面がある。例えば、魚市場に行ったとしよう。そこで昼食を食べるのであれば、僕らは当然「魚」を食べたい。でも市場で毎日魚を扱う人は、昼くらいは「肉」を食べたいと思ったりする。必然的に肉とかカレーとかラーメンの店が多くなる。そういう例は沢山ある。下関に住む人が毎日のようにフクを食べることはないし、宇都宮に住む人の餃子だって同様だ。岩手県の普代村を考えると、やはり海が思い浮かぶ。リアス海岸の断崖絶壁があり、極上の雲丹が手に入る場所、それが僕の持つイメージだった。でも前例からいえば、住民が日がな海に行き、雲丹ばかりを食べる。そんなわけはないのである。普段の生活は町場で過ごすだろうし、普通に商店で食材を買うだろう。

そんなわけで、ごく普通の顔を持つ普代村の商店街を歩いた。岩手県の標準的な町並みだった。最後の一枚(カラー写真は数日前に掲載した)の断崖絶壁と同じ町とは俄には信じがたい。これもまた町の真実である。続く。


LEICA M10 MONOCHROME / APO-LANTHAR 35mm F2 VM
X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR(最後の一枚のみ)


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