




※「白猿の湯」は撮影禁止のため、鉛温泉公式HPから画像を拝借しました。
僕が撮影したものではなく、著作権は鉛温泉にあります。

<キーワード②:鉛温泉>
岩手県は広大だ。秋田県から遠征し全ての町を訪問するには、日帰りだけでは無理だ。必ずどこかで宿泊をする場面がある。そのメイン宿が鉛温泉となった。僕は東北に来る前は、湯治宿(自炊宿)には泊まったことがなかった。というより温泉宿に一人で泊まりに行くことも殆どなかった。それが今では自炊宿の魅力にどっぷりと嵌っている。そして全ての温泉宿のなかで唯一、この鉛温泉(一軒宿、藤三旅館)を定宿と呼んでいる。数えたことはないけど、軽く20回以上(多分もっともっと)は泊まっている。岩手の市町村の半分近くは、ここを拠点に行ったのではないだろうか。逆にいえば、ここがなければ岩手全県を巡ることは叶わなかった。一泊二食付きで税込み7000円代前半。温泉は源泉かけ流し。副作用として循環温泉風呂の塩素匂を受け付けない身体になってしまった。写真最下段の「白猿の湯」は、公式HPから拝借した。この湯に浸かる時間が、最近の僕の人生のなかでは最も幸福な瞬間である。
この日曜日に家人に付き合い、家の近くの食品スーパーマーケットに買い物に行った。スーパーマーケットは、田舎にしては考えられない数の人がいた。そのときに思った。鉛温泉を使う僕の旅で、食品スーパーのような密の時間は存在しない、と。鉛温泉では、白猿の湯に混んでいても3〜4人。もしそれ以上の人がいたら、入浴時間をずらすだろう。温泉は完全なる源泉掛け流しで、お湯が淀むことはない。食事は部屋にお盆で一斉配膳される。食べ終わったら、廊下に出せば良い。わざわざ窓を開けなくても、すきま風で勝手に換気もされる。客層も単独または少人数客ばかりで、宴会も存在しない。コロナ前からコロナ時代に対応している宿なのである。とはいえ、宿の将来が明るいとは言い難い。数年前に高級旅館部門が新設されたが、湯治部は風前の灯火となりつつある。これからも出来る範囲で、利用し続けたい。ここから慣れ親しんだ町々へと出動していきたい。
鉛の方も大きく変わるわけではないのですが、部屋と廊下の仕切りについては問題ありませんし、ふすま仕切りはなく全て壁で仕切られています。
って普通は当たり前ですね。夜ご飯、意外と良いですよ。高級旅館部の食材が流れるのか、刺し身なんかそこらの旅館より遥かに旨かったです。
それにしても6×6さま・・クリン今まで6×6さまの写真はいつもすばらしくて、一枚もフマンに思ったことないのですが、今回のはフマンです・・🌀どうしておぜんのご飯のふたが全部しまっているのでしょう!?⚡(米粒見たい・・)
僕なんか、家では家人に怒られるのですが、ここでは本を読みながらご飯を食べます。
追伸:ご飯の写真、仰る通りでした(笑)。お酒が消えちゃいましたが、差し替えました。