数多くの町に行った。都道府県単位では45都道府県に行き、東北の市町村の約7割近くには足を踏み入れたと思う。そして気づいたことがある。どんな町にも、その町特有の「何か」。染み付いて決して拭えない「何か」が存在する。良い意味でもあり、悪い意味でもある。それを愛してやまない人もいるし、否応なく受容れるしかない人もいれば、それから逃げ出そうとする人もいる。どれだけ時間を空けようと、町に戻ればその何かは昔と変わらずそこにある。都市部に生まれ育った人には理解し難い感覚かもしれない。それでも日本人の恐らく約6〜7割ほどは、その何かを味わって大人になる。昔嫌だった「その何か」を、ある時から好きになることもある。お盆休みで久しぶりに町に戻る。「その何か」が嬉しくて堪らないかもしれないし、相変わらず嫌いかもしれない。それでも須らく「懐かしい」想いは持つだろう。コロナ禍で、その何かに触れることすら出来かった人も多い。それが、その何かの重要性に気づく契機になれば良いなと思う。
LEICA M10 MONOCHROME / ELMAR M24mm ASPH
車で僅か1時間の距離ですが、時々無性に見たくなり、年2~3回のペースで訪れます。
ひたすら歩き、シャッタを切り、友人の家、遊んだ公園、当時通った通学路等が、今でも確かにそこに存在している事が確認出来ると何故かほっとします。
どこの町でも同じ町並みができる。
その通りだと思います。もう少し、そこはやりようがあると思うし、そういう研究者もいると思うんですが・・・。残念ですよね。
僕の場合、滅多に行けない場所ですが、自分と町の繋がりが残っていると安心します。
過去には行くことが出来ませんが、過去の自分と出会えるような気分になります。
是非撮り続けて頂き、いつか見せて頂ければ嬉しいです。