先日、母がアルバムや古い写真を整理していた時のことです。
「懐かしい写真が出てきたよ!」
と母が嬉しそうに言いました。
「誰だか分かる・・・? あんたが知っている人だよ。」
と私に謎掛けをしてきました。かなり古い白黒写真です。
ユーザーの皆様、誰だかお分かりになりますか・・・?
実は、私の祖父である亀太郎の若かりし頃の写真だそうです。
「お爺ちゃんが、京都から大阪に丁稚奉公に出てきた頃ぐらいの写真だよ。」
と母が教えてくれました。 どうりで、分からないはずです。
ご存知のユーザー様も居られるかもしれませんが、念のため、簡単にご説明を・・・
私と祖父の亀太郎とは、祖父と孫という関係だけではなく、この「工芸品ショップ泉亀」の屋号を通しても、深い縁で繋がっています。
私の祖父である亀太郎は、京都で、9人姉弟の長男として産まれました。高齢であった両親と一家の生活を支えるため、わずか13歳で、
大阪の銘木問屋に丁稚奉公に出ました。奉公先の「泉平」で、一から銘木について学び、松の販売を得意としていたようです。
その店で番頭を務めた後、50歳を過ぎてから、独立しました。
自分の店の屋号を決める際に、のれん分けとして、「泉平」の「泉」の一文字を頂いたので、それに自分の名前の亀太郎の「亀」を付けて
「泉亀」にしたそうです。
孫である私の代になって、銘木を扱う工芸品ショップを営むこととなり、祖父亀太郎の歩んだ道が素晴らしい偉業に思え、そのまま屋号と
して、「泉亀」を引き継ぐことにしました。
この古い写真から、祖父亀太郎の若くしての「覚悟」のようなものが伝わってくるように感じました。
そして、こちらの写真も、母が見せてくれました。
ある正月に、「泉亀銘木店」の看板を店の従業員に、店先に掲げさせ、写真を撮った一枚だそうです。
お店が北摂の「銘木団地」に移転する前の店構えなので、これは、貴重な一枚かもしれません。
この時には、もう、「泉亀銘木店」の代は、おそらく二代目となる父に譲っていたかもしれませんが、祖父は、細かいことによく気が付く
人で、店内の清掃も、掃き掃除から雑巾掛けまで、率先して行なっていたことを、幼心に何となく、覚えています。
私としては、「工芸品ショップ泉亀」の基礎やルーツを築いてくれた存在が祖父であり、また二代目を継ぎ、銘木についての知識を与えて
くれたのが父であります。
特に祖父には、この屋号を作り、残してくれた感謝の念を忘れたことはありません。
有り難い多くの存在に生かされて、今の店主としての私、そして「工芸品ショップ泉亀」があります。
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