知らなかったけど今日は日枝神社のお祭りだったみたい。日頃ビジネスマンが往来する中央通りCOREDO前も今日は御神輿が設置され、地元の人たちがはっぴをきて集まっている。自分が住んでいる秋葉原もそうだけど、オフィスのある日本橋もまた「下町なんだぁ」って思う。自分はこの風情が好きだ。

夕暮れの日本橋を二人で歩いていた。あまり東京に詳しくない彼女は何をみても珍しいみたいだった。ぼくは40の大台にのってしまったし、彼女も30歳は通過している。お互いこれまで恋の経験がないわけじゃないけど、今はそれぞれフリーなのだ。
フトした縁で始まったおつきあい。自分たちの友人はもう身を固めた人たちが多いし、年齢的なこともあるから早急な進展を期待しているフシがあるけど、当事者にしてみればそんなに単純な問題ではない。いくつになったって恋の進展には一定の時間が必要なのだ。
「ぼくらって手をつなぐほど若くないのかな」
勇気をだして誘ってみたけど 手と手は遠い。
ちょっと間をおいてから 彼女の右手がスッと伸びてきてぼくのシャツのひじのあたりをつまむ。彼女はうつむいたままで、
「じゃ、こんな感じで」
と言う。
なんだか年甲斐もなく照れてしまう。いっしょにいる時間がとても楽しく、はやく過ぎると感じていた。
「まわりの人たちからみると ぼくたちって・・・」
「いつからつきあっている仲にみられるのかしら」
そういって笑う彼女はとても清純そうに見えた。
実際の年齢からすると若く見える二人ではあるけれど 明らかに大人のカップルに映ると思う。でもそんな外観とはうらはらにぼくの心はゆれていた。
この新しいめぐりあいはぼくの心の傷をもうひとつ増やすことになるかもしれないけど、でも勇気をだしてうちあけてみたいと思った。
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え~、最初の4行までは実際の感想なんですが、それ以降は空想のストーリー (^ ^;) 。内容的にはユーミンの「ためらい」って曲の歌詞を 若干状況を変えて会話風にしてみました。なんとなくこの曲のこと 思い出したんだよね。
これから出会うお二人に、こんなひとときが訪れたらいいなって思いつつ・・・。
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|彡サッ
なんだかギャラリーが一人去ってしまったみたいで失礼しました。なんとなくこういう系のストーリーを書きたくなるときがあるんだよね。
みのまにさんも作詞、するんだよね。今度ミクシィ日記で公開してみては?
あ、いつも美味しそうなお菓子情報、どうもありがとうございます。あの日記はあれですごくいいと思いまーす。