青春１８きっぷの旅 夏 (高原の散歩)

朝起きて窓を開けたら目の前に白馬三山が見えてる！ 起きたままの格好でデジカメだけもって「散歩、いってきまーす」と民宿のおばちゃんに告げると「朝ごはん食べてって」と言われる。時計をみたらアンタ６時半前ですよ。自分がこの時刻に起きることはゴルフのときくらいしかない貴重なことなのに、その時すでに朝食の準備ができているってすご過ぎない？ 親切なおばちゃんが人なつっこく笑っているので、朝食を食べてから散歩に出ることにする。「ま、山は逃げないだろう」と思っていたら、甘かった！



山は逃げないけど、雲が動くんだよね。白馬三山、左が白馬鑓ヶ岳、右は杓子岳。そして本当はこの右に白馬岳が見えてこそ白馬三山なのに！雲に隠れて見えなくなってしまった。以後、多分今日一日、白馬岳が姿を現すことはなかったと思う。どんどん曇っていって、２つの山も見えなくなる傾向だったから。「ったく、おばちゃんたら～」と思ったけど、宿に戻るとおばちゃんは例によってくったくなく笑っている。その様子をみると「ま、三山は見るには見たし、写真は二山になってしまったけど、ま、いいか と思えてしまう。



昨日の夕食のときＪＲ全駅訪問（下車ではないらしい）を達成したという方と盛り上がっていろいろ話し込んでいたんだけど、その方と一緒に宿をでる。その方は今はゴンドラにハマっていて、全国のゴンドラに乗りにいっているとのこと。今日はこれから八方尾根ゲレンデのゴンドラに乗ってくることでした。ゴンドラは夏でも動いているので、手軽に登山が楽しめる感じになるらしい。自分は大糸線の発車時刻まで２時間くらいしかないので、「詩の小径」と呼ばれるあぜ道を散歩していた。のどか～。



せせらぎもあるし、吊り橋もあります。



大糸線 白馬駅ホーム。



ホームにて。のどかにみえるけど実は大糸線は大混みで、座れない人が続出。松本から糸魚川までを結ぶ大糸線の全線乗車は今回の旅の大きな目的のひとつで、昨日糸魚川から白馬まで乗車して、今日は松本まで乗車したんだけど、全線通じてラッシュ状態でついにいい写真が取れなかった。北アルプスの山並みを見ながら、途中 湖もあるし、もちろん山と川に沿って緑の中をのんびり走るローカル線。そののんびりとした雰囲気がまったく味わえなかったのは残念だった。本当は今日のブログのタイトルは「高原の散歩」じゃなくて「大糸線全線乗車」で、豊かな車窓をレポートしていこうと思っていたのでした。

でも、ま、いいと。また機会があればトライしてみたい。部分、部分で見えた景色は、憧れるのに値する眺めだったように思う。

今回の旅を通して、天・地・人の恵みは本当にありがたいと思った。そういうことって、よっぽど意識しないと思わなくなってしまっているんだけど、久しぶりの一人旅＆各駅停車の旅（快速は可）はそのことを思い出させてくれた。実は次男（筋金入りの鉄になった）に少なからず影響されて企画した旅だったけど、楽しかったし、貴重な経験となった。コース作りもほとんど次男の作。もちろん自分も地理は詳しいけど、次男はなんせ現役なので、時刻表を引くのも超はやいし、季節列車とか、お得な列車とか、旬な情報をたくさん知っている。アドバイスをもらったことにこの場を借りてお礼をいいたい。



おまけ。ＮＨＫの朝の連ドラ「おひさま」ブランドの水。「うんまい」って、水だから味はないっつうの。