東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




アメリカのグーグルが動画共有サイト最大手のユーチューブを買収する。買収額は約2000億円。これまでのグーグルの買収の中では過去最大らしい。グーグルは会社設立から8年、ユーチューブにいたっては2年も経過していない。この新興2社の合併によりネットでの動画配信は「1強」と言っていいほど強力な企業が誕生する。

動画配信サイトは著作権を侵害しているとTV局などから非難されてきたけど、アメリカではグーグルやユーチューブの圧倒的な「数の力」に屈する動きがでてきている。アメリカの大手メディアは、著作権付きの映像を一般のネット利用者が投稿することを認め始めている。投稿映像には広告が付き、グーグルと著作権者で分け合う仕組みを導入するようだ。ユーチューブに投稿された動画はこれまで4,000万本以上。1日に35,000本以上のペースで増えているという。日本での今年8月の月間ページビューは約4億7,200万。ギャオの約3倍なのだ。この圧倒的な「数の力」の前に著作権も吹っ飛んだし、メディアも屈した感じだ。

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今回のグーグルとユーチューブの動きが影響を与えるのは、ヤフー等の「ポータル」と「TV広告」だと思っている。ネット内ではポータル競争の激化は避けられないところだし、ネット外では「TV広告」というビジネスモデルに与える影響が大きそう。「TV広告」はCMスキップ現象などを見ても変わらなければいけないときにきているのは明らか。それらがさらに加速していくと思う。だから今のうちに新しいビジネスモデルを構築するべきで、その方法はいろいろあると思う。

この圧倒的な「数の力」はちょっと怖いくらいの迫力があるよね。様々な分野で影響してくるし、もう止められないと思う。この「数の力」に対して護送船団的な既得権益を振りかざし、これまでの自分たちの立場を守ろうとすると、マジで吹っ飛ばされてしまうと思う。日本の国は保守的で、既得権益を守る方向で物事を考える人が多いけど、でも遅かれ早かれこの「数の力」に屈していくことになるはず。とすれば多少苦しくても既得権益の向こう側にある新しい世界」を模索して、既存のやり方を変えていく方がいいよね。

既存の製造業や小売業や輸送業などでは「ネットの中で動画が扱いやすくなってきた」という現象をとらえるべきだし、「動画 = TVではなくなってきた」、「安くて効果的な広告がだせるようになってきた」 ということを自分たちのビジネスにどう活かすかを考えていけばいいよね。これはチャンスであって、うまく活かすべき現象だと思う。ポイントは「グーグルはなんで地図までタダで使わせるのかわからん」とか「グーグルが力を持ち過ぎることは心配だ」などと言っていないで、自分たちのビジネスに活かすことを考えるべきってこと。検索や動画配信にしても 日本ではヤフーも必ず頑張ってくれるはずだからグーグルの独占みたいなことを心配しなくてもいいと思う。

地方の中小企業でも さり気なくフラッシュの動画とかを取り入れたサイト等で差別化を進めれば、求人・採用などでは特に効果が大きいかもしれない。先進的な企業ではそういう取り組みも増えてきているよね。

ということで、基本的にはネットはいい方向でますます進化していると感じているのでした。


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