東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




今日、インターネット業界は悪質なネット攻撃に見舞われた。
ITPROのニュースをご参照下さい。

優秀な技術能力 と システムを作り上げる情熱 もあるけど、考え方が反社会的な方向に向いていると、世の中にもたらす結果は大きくマイナスになる。 能力も情熱も持ちながら、考え方がマイナスの輩がいるのは、本当に残念で耐え難い。その能力を世の中に貢献する方向で使えば、ITはますます便利で、世の中のたくさんの人たちを喜ばせ、感謝されることになるのに・・・。

道路交通法でも駐車違反は反則金いくら、信号無視はいくら、飲酒運転はいくら、さらにそれが人身事故につながれば刑事責任まで問われることになっている。どの業界にも反社会的なことを行った場合は、罰則が定められているのだ。しかし インターネットがここまで普及しているのに、この業界の法整備は圧倒的に遅れている。

「インターネットは怖い」という人がいるが 違う。怖いのはいつも人間だ。インターネットは別に怖くない。たとえば自動車は別に凶器ではない。ルールを守らない、飲酒運転する人間が怖いのだ。

今回のサイト攻撃は「Webページを改ざんし、改ざんされたページを見にきた人にウィルスをまき散らす」という最悪のもの。企業、自治体など、改ざんされたサイトは50万以上に上っている模様。

このようにサイト攻撃をしかけたり、悪質なサイトを運営した場合には、その行為による経済的な損失や社会的、人道的責任の大きさに応じて、厳格に罰則規定を設けるべきなのだ。今回のケースの経済的な損失がいくらになるのか、かなり巨額になるはずだけど、当然それに応じて制裁金を課すべき。ネットではそういった法体系の整備が遅れている。

過日 新聞記事で読んだけど、たしか迷惑メールによる経済的な損失は7,300億円とか。それに応じて罰が決められるべきだし、その取り締まりを行うサイバー警察的な部門は強化されるべきだ。


ただ・・・。ネットは楽々と海も越えるので、世界的な動きにしていかないと意味がない。今の日本の現状を考えるとかなりきびしい状況だ。

先日も青少年向けサイト規制で某国会議員が私案を発表して、ヤフー・楽天など5社から規制案に反対表明が出されたけど、今の国会議員のレベルの低さを露見させることになってしまった。本気であんな案で青少年を守れると思っているのか、もし本当になんの「免疫」もないまま高校が終わり、ネット規制が解禁になって、ネットを使い出したら、その後その人たちはどうなってしまうのか。

ネットの光と影をきちんと知り、その上で情報を適切に判断しながら、ネットの中でもきちんと行動できる人を育てることが至上命題。

実はネットに限ったことではない。テレビでもデータをねつ造していた番組が打ち切りになったけど、その番組で取り上げた食品が翌日スーパーで売り切れるという話しもよく聞いた。情報に触れる場合は、その情報が正しいか否かを常に判断する力が必要で、その判断力を年代に応じて備える必要がある。子どもだけに限った話しではない。

子どもの情報教育に関して言えば、今の学校の先生では無理なので、そこをきちんと外部委託する制度を整えることも大切。ゆとり教育などとアホなことを言っている場合ではなくて、21世紀に相応しい教育制度を作るためにはやるべきことは山ほどある。それから子どもと言っても小・中学校くらいまでは、とくに親への教育が大切なのだ。

やや今回の騒動からは話しがそれてしまったけど、とにかく今、やれることは

まずは日本独自であっても、法体系を整備して、ネットでの迷惑行為や反社会的な行為は、実社会と同様に罰せられる という事例を次々示していくことで、抑止効果を高めていくこと。
今回の件で言えば、これは「犯罪」であって、実行者は「犯人」として追及され、特定されれば「逮捕」される。そして与えた迷惑の大きさに応じて反則金が科される、そういう「普通のルール」を作るべきだ(今回の件は中国からの攻撃のようだから、日本国内の法体系では無力だけど )。

そして

ネット時代に相応しい教育体制を整えること。

それから

見識の高い政治家や官僚によって、国際的な議論を開始すること。

そのように自分は思う。

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