東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




実践的ビジネストレーニング誌「Think!」夏号の特集は「ウェブ2.0時代の仕事力」。だから~、もう「ウェブ2.0」って言われると止まらないんだよねー。朝、日経新聞の広告でこのことを知ってから、買いにいきたくて頭から離れなかった。

巻頭を飾る面々が素晴らしい。まずはなんと言っても梅田望夫さん。「ウェブ進化論」以来、様々な雑誌でお話しは読んでいるから さすがに目新しさはない。でも・・・。いいんだよね。「ネット世界の難題はオプティミズム(楽天主義)で乗り切る」。この一言だけで十分励まされる。

グーグルの村上社長さんのお話しはこのまえの東洋経済のウェブ2.0特集のときよりだいぶ詳しい。こちらの方がわかりやすいし、参考になる。ポータルサイトと検索サイトの違いがより鮮明に理解できる。

「SNS業界」からはミクシィの笠原社長さんとグリーの田中社長さんが巻頭を飾っている。SNS業界には自分たちも「nanoty」で参入しているだけに、この両社長が今、何を目指しているかは気になるところ。自分たちが目指しているSNSはこちらの2社とはコンセプトが違うので、競合はしない。ともにSNSという優れたサービスを伸ばしていけるパートナーに自分たちも加えてもらえるようにがんばろう。

はてなの近藤社長さんのお話しもいい。「(ネットは)まさに知識増殖装置です。これを使わない手はありません」。この「ネットは知識増殖装置」って感覚が実感できている人って、ネットヘビーユーザーだよね。情報を調べるのに便利だったり、ECということで、新しい販路が1つ増えたとか、まだそういう感覚の人が大多数じゃないかな。「ネットは知識増殖装置」、100%共感する。

そうそうたるメンバーが続く「巻頭言集」だけでも読み応えは十分だ。自分も感動しながら一気に読んだ。

有名コンサルティング会社の方が執筆した「電脳の海を泳ぎきる本当の仕事力」って記事は 期待したけど、そうでもなかった (^_^;) 。

ちょっと変わったところでは将棋界の渡辺明竜王の「将棋とネットの相性は抜群にいい」という記事が参考になる。棋界のTOPを走りながら 自ら人気ブログを運営し、ネット対局も指し、膨大なデータベースから棋譜を検索して相手や作戦を調べたり、とネットを徹底的に駆使している。一方で「私の場合、データに頼りすぎるということはありません。(中略)ほとんどのデータを捨てることが大切だと感じています。これは直感的な作業で言葉で説明することが難しいのですが、今までの経験によるものだと思います。(中略)ビジネスの世界でも同じだと思います。プロとして生き残っていくには「考える力」と「集中力」が大事で、それはネットからは学べません」とのこと。これなんか「ネット業界にいるから、ネットのことは一般レベルより詳しいけど、人間的には単なる普通の人」って感じの人にはグサッとくるところ。

そんな感じ。読み応えは十分。このブログに取りあげた人たちの記事を読むだけでも十分価値のある一冊だと思います。

追 :

この雑誌を買うために焼津市内の本屋さんを4軒もハシゴした。「売り切れました」って言われるなら「来店するのが遅くてすいません」って感じだけど、雑誌名を伝えた 店員さんが「何それ?」って感じで「取り扱いはありません」って言われるとけっこうガクゼンとするなぁ。


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (tai451)
2006-07-18 09:49:59
think!は僕の愛読書です。2003年夏号から欠かさず購読してます。新橋界隈にはバックナンバーまでかなり豊富に置いてありますよ。
 
 
 
書店事情 (としたか)
2006-07-20 02:37:49
tai451さん、コメント どうもありがとうございます。



モスクワはいかがでしたか?またお話ししたいですね。いろいろと教えて下さい。



東京と地方の小都市とではかくも書店事情が違いますよね。これにめげずに地方にいてもアンテナを高く張ってがんばります。
 
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