東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




今日のNHK「クローズアップ現代プラス」では、「ソーシャルインパクト」を
取り上げていた。びっくりした。まさしくインパクト、強すぎ。
アメリカはやっぱりすごい。日本の3年以上先を行っている。や、5年か。
とにかくびっくりした。

各国がお金を刷り続けた結果、100兆円だったかな、今、マネーが、新たな投資先を
求めて世界中をさまよっている。その一方で



リーマンショック以来、



世界中の投資家たちはマネーゲームにうんざりしている。

だからと言って、ビジネスの世界のマネーが、ホームレスの就業支援や貧困層の
子どもたちの教育に向かうというのは、考えられなかった。その世界は儲からない。
それはNPOや行政が取り組むべきことで、収益性は置いておいて、そのための費用
は、寄付金や税金で賄われるもの。いつも資金不足に悩んでいるのだ。



儲からないところに投資マネーが行くはずがない。それではリターンを払えない
からだ。しかし、それを変えていくのが「ソーシャルインパクト」。

「ソーシャルインパクト」をサイトを調べると

「インパクト投資」は教育や福祉などの社会的な課題の解決を図ると共に、
経済的な利益を追求する投資行動です。

という記述が見つかった。

そんなことできるのか? それを可能にしている一人が金融工学者のジョン・ソー氏。



ホームレスの人たちが住んでも最初は家賃は入ってこない。そこに仕事を生み出す
テナントを誘致して、仕事をしてもらう。ホームレスの人たちも家賃を払えるように
なってくる。テナントも家賃を払えるようになってくる。するとカフェがオープンして
そこから売上も上がるようになる。
そして、投資家はリターンを得ることができるというのだ。

もちろんうまくいく場合ばかりではない。

最新の金融工学を使って、どれだけリスクをつかむことができるかが課題、と
ジョン・ソー氏は言っていた。リスクを徹底的に見えるようにすることで、
マネーゲームに悪用されるのを防ぐという。

インパクトがつよかった。

自分は最近、資本主義というのは、限界にきているように感じていたけど、
この考え方が導入され、機能すれば、さらに発展しそうな気がする。

といっても、その先の経済を「資本主義」と呼ぶのがふさわしいかどうかは
わからない。一国の経済やそこに住む人たちの生活を危うくさせても、お金
がお金を生み続けるような投機的世界に終止符を打ち、お金が本来の役割を
取り戻し、意義のある使われ方をするようになる社会を、今の資本主義と
同列に呼ぶことは適当ではないように思える。

なんだか、閉塞感が薄れて、新しい目標が見つかったような、不思議な気分だ。



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