去年の紅白でいちばん印象に残っている曲は?
確かに永ちゃんは渋くてカッコよかった。圧倒的な存在感だった。
ヒロミ・ゴーも、50いくつになってあの身体のキレはただものじゃない。プロだと思った。デビュー当時は典型的な「カワイイ男」でキライだった。なんせデビュー曲は「男の子女の子」だし、冗談じゃないと思っていた。こんなにホネのある人だとは思わなかった。ロンドンオリンピックの時によく聞いたいきものががりの歌もなかなかさわやかでよかったし、コブクロの紙飛行機もよかった。ミーシャのアフリカからの中継もすごかったな。びっくりした。
しかし・・・。
自分の中でもっとも印象に残ったのは細川たかしとももクロがコラボレーションした「浪花節だよ人生は」。五木ひろしとAKBもコラボしてたけどこっちは何の感動もなかった。圧倒的に細川たかしとももクロの方がよかったと思う。この企画の画期的なところは次の点で既成概念を完全に打ち破っているところ。
1.おっさんの演歌歌手と若い女性のPOPSグループをコラボさせることで、若い層が「な~んだ、細川たかしか、チャンネル変えよう」というのを防止した。チャンネルは紅白のまま食い止める。このための強烈な誘因になったはずだ。
2.曲のアレンジが新しい。歌詞こそ演歌だけど、曲のノリとダンスはPOPS。それが見事に融合していた。
3.すでに赤組白組とかいう概念を超えていた。もう「赤・白で分けて歌で合戦をする」っていうコンセプトには無理がある。去年の紅白は全体を通してほとんど赤白は意識しないような演出が行われていたと思う。
4.上の写真にあるようにももクロのダンスの振り付けが思いっきり品がない。これもある意味大和撫子、日本女性のイメージを打ち砕いていると思う(賛否は置いといて)。NHKが紅白でコレって、すごいと思う。
5.これは自分の趣味になってしまうけど、細川たかしの「みなさん、ご一緒に!」の掛け声が実によかった。誰もが知ってるフレーズ ♪ 浪花節だよ 女の 女の人生は~ の前に力強く入る「ご一緒に!」の掛け声。これが実によかった。まぁ、これは特に既成概念を打ち破っているわけではないかもしれないけど、ありそうでなかったんじゃないかな、紅白で「ご一緒に!」っていうのは。
ま、いいか。
でも、左様にこの曲は紅白の中でも画期的、かつ既成概念を打ち破っており、マーケティングセンスあふれる演出で、最近のNHKの面目約如だったのではないかと思っている次第なのでした。ま、いいか。
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