東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




建国記念日の今日は、バレンタインデーも近いということで、バレンタインプレミ
アムライブというコンサートが大井川文化館ミュージコで行われ、ヨメさんと
行ってきました。川嶋あいさん、やなわらばー、Tiaraさんによるアコースティック
ライブ。癒し系で、とてもよかったです。
写真は開演前のホール。開演時は席はもっと大分埋まっていたと思います。

やなわらばーのお二人は「これからもフォークソングを勉強して、若い人たちにも
聴いていただきたいと思います」とコメントしていた。びっくりした。

中高生時代、自分の成長と共にあったフォークソングが、勉強する対象になっている
とは。確かに彼女たちにとっては「自然に聴ける」状態にはないわけで、意識して
聴かないとフォークソングを聴く機会はない。
今日もカバー曲として「海岸通」を歌っていたけど、懐かしくてとてもよかったです。

時間がたったんだと痛感しました。

元々フォークソングというのは反戦的な色彩を帯びていて、若者たちの既成権力への
反抗的な雰囲気のものだった。多くのフォークシンガーたちは、テレビの出演を拒み
ラジオやライブを中心に活動し、草の根的に若者たちの支持を広げていった。
「テレビは既成権力寄りのメディアだから出ない」というのが当時のフォークシンガー
たちが言っていたことだ。

その後、かぐや姫を中心に、学生向けの抒情フォークが台頭してくる。今思うと
貧乏くさい感じの曲が多いけど、確かに当時の学生たちの多くは貧しかったと思う。
自分は正直、貧しいという感じではなかったけれど、それでも下宿に風呂はなく、銭湯に
通っていたし(風呂が2、3日あくのはあたり前だった)、バイトして遊ぶお金がたまると
友人やヨメさん(もちろん当時はまだ結婚していないが)とよく旅行に行っていた。
抒情フォークシンガーたちもテレビ出演は拒んでいて、アイドル系の歌手たちとは一線を
画していた。

そんな矢先にユーミンが登場する。デビュー早々に発表した名曲「中央フリーウェイ」。
彼女と颯爽とドライブする様子を歌ったこの曲は名曲で、それまでの貧乏くさい感じを
一掃してしまう。既成権力への反抗みたいな、そういうノリも古臭くみえてしまい、
「そんなことよりも、楽しもう!」という雰囲気になっていった。

それを決定的にしたのはユーミンの「サーフ&スノウ」というアルバムだったと自分は思っていて、
夏はサーフィン、冬はスキー。リゾート気分を全面に押し出したアルバムで、フォーク好き
だった自分も、スキーに行ったり、実際に行ってみれば、ゲレンデはメルヘンのように美しく、
楽しくて、もう4畳半の部屋で抒情にふけってる場合じゃなかったんだよね。

こうして、フォークソングというものは、世の中から消えていく。
やがて、かつて反骨心溢れたフォークシンガーたちも、パラパラテレビで見かけるようになり、
そこで歌う曲は昔のものとは違っていた。ただ、やっぱりどこかテレがあったり、やや痛い感じで、
その後一世を風靡していくのは、ユーミンやサザンや達郎、竹内まりやとか、やっぱり他の人たち
だった。

だいぶ長くなったけど、そんなフォークソングが、今、若い女の子の二人組 やなわらばーによって
歌われ、見事に再生していることがなんだか懐かしくもあり、うれしくもあり、とてもいいと
思ったのでした。

やなわらばーの歌うフォークソングは、当時のフォークソングとはまったく別の価値を創造して
いて、それは「癒し」だと思う。アコギと三線、澄みきったハイトーンで歌い上げるフォークソング
は、強烈な(という言葉はふさわしくないか)癒しパワーをもっていて、聴く人を心地よく
睡眠の世界に誘う(や、自分はもちろん起きていたけど、ヨメは完全にやられていました)。

あの反戦的、反権力的だったフォークソングが、こういう形で再生・進化してきたことが、

時間がたったんだと痛感しました。

というさっきのコメントにつながったわけです。ま、いいか。このあたりのことは語りだすと
止まらないし、長くなるので、このへんにします。

やなわらばー、よかったナ。新橋で路上ライブやってたとのことだったけど、残念がら遭遇した
ことはなかったけど、今はライブハウスで「フォークライブ」をやっているとのことなので、
また時間を見つけていきたいと思ったのでした。

路上ライブを新橋でやるってことは、これは自分のような年代のサラリーマンをターゲットにした
マーケティング戦略で、自分もそれにピッタリハマッていたのかもしれないと思ったり、ま、いいか。

だいぶやらわらばーとフォークソングの話しが長くなったけど、今日の3組の中では川嶋あいさん
がいちばん才能溢れるというか、実際に売れた自作の曲ももっていて、よかったと思います。
彼女の歌のときに、ギターを弾いていたお兄さん、超うまかったですね。キーボードも弾きましたが
そちらも絶品。だれなんだろう。センスある演奏だったなぁ。ま、いいか。

ということで、アコースティックなライブを満喫してきました。3組とも、本当に素敵でした。



ライブの後は、GOODWILLというレストランで食事。こちらも落ち着いた感じで大好きなのです。



前菜とミネストローネ。



メインは、自分はガーリックソースのハンバーグ。旨い!

とても大人な休日を楽しんでいました。


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