いつも経営者オフサイトでお世話になっているスコラ・コンサルトさんの長野さんが出版された本です。事例で紹介されている会社もいつも経営者オフサイトで共に学んでいる仲間の社長が経営している会社だったりして、こういう状況だと返って書評は書きにくかったりしますが、そういうことは置いておいても、とても勉強なる部分が多い、示唆に富んだ本だと思いました。
普通の経営コンサルタントって、社長にビタッと寄り添って、なかなか社長本人が言えなかったり、自分が言ってしまうと身もふたもないことをビシッと代弁してくれて、会社の中を引き締めてくれるイメージがあるのですが、そこは多くの会社でオフサイトミーティングを運営されてきた長野さん。経営改善のための視点が違います。つまり一般従業員側の見方、視点を随所に紹介してくれていて、これは社長からすると耳が痛かったり、聞きたくなかったりするんだけど、そういうことに正面から向き合っていかないと、やっぱり本当の改革は進まないと思うのです。
経営サイドから見た場合の「施策」が社員には「疑問」だったり、「改善」のための委員会は現場では「負担」と映っていたりするのことはよくある話。でもそれって経営サイドは「よかれ」と思ってやっているから気付いていない場合が多い。経営と現場の交差点に位置する「部長」には様々な仕事が集中していて、なかなか役割を果たせない。「忙しくて考える時間がない」と公言してしまう部長までいるわけで、現状のままでは部長が本来の機能を発揮してくれることも期待できない場合が多い。
そこでこの本のサブタイトルにもなっている トップと連携する「部長層」の新機能 が求められることになる。そして経営層は 本気の意思を明確に示し、「部長」を信頼して、一緒になって改革を実践していくという「戦略的経営チーム」のリーダーとしての姿勢 を示していく必要があるのです。
読んでいくと本当に他人事じゃなくて、「痛っ!」と感じることが随所にでてきます。「自分が思っているようには従業員は考えていないかもしれない」と思えてきます。でも、これもどの会社にもあることで、その改善に取り組んでいる具体的な事例は参考になります。部長のための本という体裁になっているけど、組織の変革を目指す社長にもとても参考になる本だと思いました。長野さん、どうもありがとうございます。
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とても、とーっても嬉しいです!
さすが、松田さんだなって思いました。
それは、部長の応援本ですが、本書のお客様は社長を意識しているからです。
もう、思う壺(笑)!
いやいや失礼しました、思いが通じたことがこの上なく嬉しいのです。
本当にありがとうございました!
ムスメはチョコレートの試食で、食べ過ぎてしまい、気分が悪くなった(そこまで食べなくてもいいのに)と坦任の先生から電話がありました。「カール」は地元のお菓子なのです。
納得です。読んでいくうちに「社長に言いたいんだなぁ」と思えることが出てきますが、最初からそのつもりで書いていらしたのですね。完全に「壺」にハマッておりました (^^;) 。でも勉強になったからOKです。オフサイトのパワーを紙上体験できる貴重な一冊ですね。
田辺先輩、カールについてのコメント どうもありがとうございます。そうだったのですね。カールは地元のお菓子だったとは。あの・・、前日の記事にもコメントは書けますのでそちらにご記入いただくこともできますよ~ (^^;) 。いつもコメント どうもありがとうございます。24日は例年通り受付等でお手伝いさせていただきますね~。