毎週楽しみにしていた「不毛地帯」が感動の最終回だった。熾烈を極めるビジネスの世界で、時には慎重に情報収集し、時には果敢なTOP攻勢をしかけ、社内抗争にも負けず、ストイックに生きる壱岐正の生き様には心を揺さぶられた。登場人物の喫煙率が異常に高くて、年代を感じさせるドラマだったけど、その時代の人たちの勇気と挑戦が、その後の日本の繁栄を築いてくれたのだと思う。
またこのドラマのもう一つのテーマ、過酷なシベリア強制労働の記憶も、そんなに昔の話ではないのに、現在の日本では、あまりにも風化してしまっていることに愕然とした。日本人は日本の歴史をもっと正しく習得し、ひとつの時代の中で懸命に生きた先輩たちに感謝する必要がある。強くそう思った。
写真は壱岐が大門に勇退を迫るシーン。いいシーンだったな。大門の功績を長く残すために、潔く退くことを奨める壱岐は、自らも大門とともに会社を去る決意をする。ワンマンの創業社長にとって、自ら身を引く難しさが滲みでていた。
「次の世代が育っております。これからは組織で仕事をする時代です」
壱岐正は冷静で、気骨のある参謀であり、本当のやさしさをもった人間だったと思う。
「不毛地帯」、いいドラマだった。
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戦後の「奇跡の復興」を成し遂げた人たちの勇気に感銘を受けました。見習いたいと思います。
太陽さん
また散歩でお立ち寄り下さい。
最初っから見ておきゃよかった、と後悔。
二話しかわからないから、自分が感じたことが他の人と随分とずれているかもしれませんが、自分の成し遂げようとする意識が目の前ではなく、もう一段上にあるとブレないんだなあ、と思いました。
僕が感じる壱岐正のカッコ良さはそんなところです。
そういうふうにありたいものです。
>自分の成し遂げようとする意識が目の前ではなく、
>もう一段上にあるとブレない
そうですね。1000本さんが今考えていることも、「もう一段上」のレベルで、ブレないですね。プレゼンされているときの1000本さんは、とてもカッコいいです。
明日(ってもう今日か)の午後は楽しみにしています。