東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




我々は「プロになれ」を社是としています。「過程」が賞賛される「アマチュア」とは異なり、「プロ」は「結果」が問われます。我々は「プロ」としての誇りをもち、より品質の高い仕事をしようと、日々努力をしています。

しかし、アマチュアの世界にプロの意識を学ぶことがあります。

先日の箱根駅伝の第8区を走った順天堂大学の主将。ひどい脱水症状で道路を激しく蛇行してしまいました。それははた目にも危険な状態。それにも関わらず、一本のたすきをつなぐために 懸命にゴールを目指す姿には感動しました。

個人のレースなら間違いなく棄権していた辛い状況を気力だけで走りきったのです。
彼を支えたものはなんだったのか。仲間への責任感なのか、大学としての伝統なのか、これまでハードな練習に耐えてきたプライドなのか。そして彼からたすきをうけた9区、10区を走るランナーたちが奮い立ち、懸命な力走を見せたことは言うまでもありません。
プロも顔負けの「気力の連鎖」は多くの人たちを感動させました。

現在公開中の映画「男たちの大和」。この船は、当時世界に誇れる装備を持っていながら、片道分の燃料だけで沖縄に向かいました。
  
乗船していた若い兵隊たちの遺書などが見つかっているのですが、彼らが死を予期していたことがうかがえます。「この戦争は負ける。しかし、戦争に負けても守るべきものがある。その為に自分は行く」。10代、20代で、十分な訓練も受けていなかった少年たちが、そのような覚悟を持って戦いに臨んだのです。
そうやって懸命に引き継いできた「日本というたすき」を受け取って、今、自分たちは 奮い立つように懸命に走っているだろうか? プロフェッショナルとして恥ずかしくない仕事ができているだろうか。

年始早々、少々重たい話ですが、しかし、こうしたことも、時にじっくりと考えてほしいと思います。

わが社は今年、大きな変化を迎えることでしょう。
  
メインの事務所は手狭になってしまいましたが、来年1月に今の賃貸契約が満了を迎えるため、今年は事務所の移転か新築を実行します。
  
春には新人が8名入社します。これまでにない大量採用です。

SNSのプロジェクトも専任化し、本格的な事業展開をします。「サンロフトはSNSメーカー」だと、認知していただけるようになりたいものです。

あおむしが蝶になるのは、大きな変化です。空を飛べるようになったからと言ってその先、どんな困難が待っているかもわかりません。新たなリスクは発生しています。しかし、あおむしはためらうことなく、必然的に変化を遂げ、そして美しい蝶になるのです。
  
サンロフトも「変わる」ことを恐れず、勇気をもって前へ進むときだと考えます。「変化した先」にみえる新しい、さらに大きなステージを生き抜こう。本年もともに歩んでいきましょう。どうぞ宜しくお願いします。

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2006年の仕事始めに先立って社員に話した言葉。文書要約はサンロフト 鈴木あゆみさん。

当初話そうと思っていたことを前日に全面改訂しました。東芝時代の尊敬する上司が民間人校長として赴任している三重県立白子高校の大島校長先生からの1通のメールがきっかけであります。


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