東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




株式会社武蔵野 代表取締役社長 小山昇氏が書かれた本です。
現役の社長が書いた本だから現場志向が強いし、企業運営のテクニックが存分に学べる本です。この本に関してはぼくが書評を書くよりも、下記に見出しを書きましたので そちらを読んでいただく方がはるかに伝わると思います。社長や取締役、また部長や課長という立場の方で「これは読んでみたい」と思えるタイトルが3つくらいあれば、これはもうこの本を買う価値があると思います(ほとんどの人が該当してしまうかな (^ ^;) )。その前にちょっと本文から抜粋。

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「今月の計画を達成できそうか?」
「いまのところちょっと足りません。みんなそれなりにがんばっているんですが・・・」
「それじゃ困るよ。とにかくもっとたくさん売ってくれたまえ」

「ちょっと」「それなりに」「たくさん」といった、あいまいな言葉が並ぶのは、何も話していないのと同じ。最初に数字を報告させて、説明は一切なし。とにかく数字です。次ぎにお客様から何を言われたかなどの情報を共有します。自分の意見は一番最後です。

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自分も反省しないとです (^ ^;) 。では、以下目次を書き出します。

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第1章 「見るべき数字」を見ていなければ、
             会社は絶対に儲からない!

1.社長の人格は「数字」で決まる!
2.売上は増えているのに、なぜ経営がラクにならない?
3.儲けは見てもバランスシートは見ていない社長が9割
4.数字を追いかけるのは「異常値」をいち早くつかむため
5.バランスシートも毎月チェック。決算時では遅い!
6.売れる理由も売れない原因も、答えは数字の中にある
7.売上の動きを左右する「先行指標」をマークせよ!
8.赤字も黒字も「なるべくしてなった」結果
9.会社の数字は「率」ではなく「額」で考える
10.事業構造によって、見るべき数字は違う!
11.データは「分析して終わり」では何の意味もない


第2章 赤字のサイン、儲けのシグナルはココに出る!

1.小難しい、教科書的な会計の知識はいらない!
2.売上ばかりで粗利を見ていないと会社が潰れる
3.売上10%アップで利益が倍増するカラクリ
4.赤字部門を急にやめたら、赤字がもっと増える!
5.ジリ貧部門の撤退タイミングは、この数字から読む
6.売れ筋商品の売り損じをなくす、”最頻値”の見極め方
7.商品力が落ち始めたサインはココに出る!
8.家庭向け商品は「客数」アップが儲けのカギを握る
9.シェアがこの地点を超えると、ライバル会社に圧勝できる
10.ライバルのシェアは「営業マンの数」で推測可能
11.昨年まで儲かった「仕組み」が今年は通用しない!?


第3章 バランスシートの数字を動かすと、
             資金繰りが一気に変わる

1.お金さえ回っていれば、会社は絶対に潰れない!
2.資金繰りの苦しさは「B/Sの数字のとり方」が原因
3.B/Sを改善すると、銀行の格付けが一気に上がる!
4.「支払手形」があるかぎり、倒産の危険はなくならない
5.手形と同サイトの現金払いを取引先に飲ませる交渉術
6.借入金ゼロをめざすな、銀行からはどんどん借りろ
7.低金利での長期借入はどうすれば可能になる?
8.必要なときに確実に融資が下りるテクニック
9.社長の「個人保証」「根抵当」は外せる!
10.自社ビルは持たない。賃貸が一番トク
11.在庫は資産ではなく「死産」と考えろ
12.税金はどうせ取られるなら、うまく取られる
13.株価を1円にして、格安で会社を相続させる極意


第4章 出すべくして結果を出す、
         利益計画の立て方・考え方

1.まずは「いま、いくらの利益が欲しいか」決めなさい
2.目標利益が決まると、戦略が自動的に決まる
3.「5年で売上2倍」をめざせば、新規事業のアンテナが立つ
4.「利益率が高い」商品を重点的に売る戦略をつくれ
5.利益率の低い商品は、値上げしてわざと客数を減らす
6.100万円の赤字を解消するには、新たに100万円を注ぎ込め!
7.最大のコストダウンは仕事のスピードアップ
8.経費は「守り」と「攻め」に分けて考える
9.決めた額以上に利益を出してはいけない!


第5章 目標数字を何がなんでも達成する、
               強い組織をつくる!

1.100万円単位で社員に話をしても伝わらない
2.お金のありがたみは「現金」で教える
3.新入社員にも経営者意識が生まれる、「分析大会」のススメ
4.方針と数字を決めるのは社長の仕事。実行は社員の仕事
5.成績が給料に連動する仕組みで、数字への執念を植えつけろ
6.「昨年の自分の数字」をライバルにさせる
7.社長の給料が高いと、社長も社員もがんばれる
8.社長の本気は「人事」で示す
9.社員のやる気はコミュニケーションの「回数」で決まる!


第2章 「9.シェアがこの地点を超えると、ライバル会社に圧勝できる」の中に、「どうやってシェアを高めればいいか」 → 「強い商品を小さな商圏に集中させればナンバー1になるチャンスが芽生えます」という記述はよく言われていることではありますが、忘れがちなるんですよね。これ、重要ですよね。

第4章 「7.最大のコストダウンは仕事のスピードアップ」の考え方もいい。人も増やさず、残業も増やさず、生産量を上げるには 一人ひとりの仕事をスピードアップさせるしかない。そのための知恵が書かれている。

戻って 第2章の「10.ライバルのシェアは「営業マンの数」で推測可能」の部分も示唆に富んでいる。中小企業が必要としている 狭い地域での、ある特定業務の市場シェアなど、どこの統計にもでていないけど、単純に営業マンの数から大雑把に把握できそう。その方法として、「休日にライバル会社の駐車場に行き、写真を撮ってくる」という。セールスカーの台数 → 営業マンの数 → その地域におけるシェア という発想がおもしろい。

現代では「サイト = 24時間365日働く営業マン」と考えて、その出来・不出来も考慮して人数に加算できるロジックが出来上がるといいと思った。これなんか、ぼくらの会社のサイト制作系の営業マンがお客様に 自分たちの仕事の価値を認めていただくときに使えそうだよね (^ ^;) 。


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