会社には、営業、経理、製造、人事とも違う、「経営」という独立した仕事がある。それは
1.企業の方向づけ
2.資源の最適配分
3.人を動かす
この3つのことだと書かれています。これが経営者、社長の仕事。ダメな会社は社長が部長の仕事をし、部長は課長の仕事をし、課長は係長の仕事をしている、と。いきなり耳が痛いけど、中小企業の社長のとしては、「経営」の仕事をやった上で、営業部長の仕事もやっていかなければ、と思った。もちろん人材を育て、経営に特化できる体制を作るべきで、そのことも真剣に取り組もう。その必要も痛感した。
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「満足」よりも「感動」
感動は、期待していた以上のことが起こった場合に生じます。
「満足は」、ただ期待していたとおり、ということにすぎません。
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自分たちのように受注生産型で、1品ごと制作して納品させていただく仕事の場合、「満足」を得るには「バグを出さずに予定通りの納期で制作する」ことが十分条件だと思う。いつもそのことを会議でも話題にしており、そこを守るようにしている。それが守れないと満足さえも得られず、お詫びしなければいけなくなり、実際そういうケースもゼロではないからだ。
その上の「感動」を実現させるには、さらに「きめ細やかさ」と「徹底すること」がキーになってくると感じた。お客様に対するきめ細やかな対応が重要なことはわかっていても、全社員が徹底して行動できている会社は少ない。自分たちも到底まだまだだ。今は耳が痛いけど、お客様に「感動」を提供できるように具体的なテーマを決めて、一つひとつ取り組んでいこう。
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「和気あいあい」ではなく、「切磋琢磨」
実力のないリーダーは組織を和気あいあいにしたがる。
実力のない人にとって、和気あいあいは楽だからです。
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確かに家族なら和気あいあいが第一優先でもいいと思う。ただ企業はパフォーマンスを上げていかなければ維持できない。そして何より和気あいあいを優先すると、他の社員の顔色をみるようになり、意見がでなくなってくる。
別の章で「甘さ」と「厳しさ」という単元があり、本当に優しい上司は厳しいもので、結果を出すことでみんなを幸せにする、ということが語られていたけど、耳が痛い。本当の「優しさ」ってなんだろうって思ってしまった。自分はもっと信念をもって言うべきことは言っていくべきなのか。考えさせられた。
全編通じて、山ばっかり。1ページたりともおろそかにできない感じで、読み応え十分です。「会計力」という実務的な章もとても参考になります。社長はもちろん、幹部社員には強くおススメしたい名著です。
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先日 マクドナルドの原田さんが「オレの運転するバスに乗るか乗らないか」・・・と厳しい条件でも一緒に頑張ろうという人だけを残して再出発した話を書きました
厳しいけれど究極の伝え方かなぁ・・・などとも思うのですがISOWAさんの中村さんやISOWA社長から・・・いつの間にか皆乗っていた・・・そんなバスを運転したい・・・とのコメント
http://plaza.rakuten.co.jp/sennjyou3033/diary/200907290000/
この経済危機下 そんなソフトな動きだけで目的を同じくする集団作りに間に合うかどうか
少し迷う部分はあるのですが・・・
この厳しさが 少しは必要かも・・・そう考え始めています
社長じゃなくてもためになります・・・。
ここにあるQPS指標をうちのメンバーに、すり込んでいます。
マクドナルドの原田さんの記事、読ませていただきました。厳しいですね。自分の場合は「しばらく乗り心地は悪いかもしれないけど、このバスに乗ってくれ」って言ってきたように思います。これじゃ「覚悟」を迫っていることにはならないし、弱い言い方かもしれませんが、精一杯でした。
まだまだ様々なことが徹底できていないし、人事も幹部と相談しながらやっているので、スピード感はいまいちですが、「いつの間にかみんなバスに乗っていた」というISOWAバスのようになれるようにやっていこうと思いました。
気づきをありがとうございます。
QPSの指標は確かにわかりやすいですね。まだまだQとPで四苦八苦していますが、Sも強化したいです。そういうレベルの会社になれるようがんばります。
http://www.osaka.cci.or.jp/b/sekigaku09-koki/
夕学五十講は、以前東京丸の内で行われたセミナーに何回か参加したことがあります。
小宮さんのお話しは聴きたいですね~。
他の講師陣も魅力的。学習意欲にかられますね。