東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




3月20日火曜日 朝、7時45分。今日は春分の日なのかな。なんだかすごく久しぶりの休日のような気がする。
昨日までは正直なところ心労が多い状態だった。今朝はちょっとホッとした感じ。ただ、現場ではまだまだハードワークが続いているので、気は抜けない。

サンロフトの売上構成を見ると88%が直販。下請構造の受託システム開発業界においては異色かもしれない。ただ、大型案件や官公庁の案件になると、下請け型の仕事を受託することもある。

今回、大トラブルとなったこの仕事は、「孫受け」。かつて「6次受け」という仕事をやらせていただいたこともあるけど、この仕事も大トラブルに陥ってたいへんな思いをした。やはり最終的なお客様と遠いと、なんといってもノウハウが薄くなるし、情報伝達がスムーズにいかなくなるから、うまくいかない可能性が高まる。自分の経験ではせいぜい下請けまで。「孫受け」はダメだ。そういう意味では今回の案件では当社も反省点は多い。

今回は自分たちの発注者(=下請け企業)と自分たちの間で当初から現場の見解が合わないままで、納期をひかえて過酷な状態になり、両社とも次々と要員を送り込まなければいけないような状況が発生した。年度末のこの時期はビッシリ予定がつまっていて、一人の技術者をある現場からはずして、別の現場に向かわせる余裕など元々ない。そんな状況の中で、当社社員の一人が体調を崩してしまった。

自分が果たすべき責任は、自分が発注者企業からどのように思われようと、自社の社員を守り、会社自体を守ることだと判断した。

苦しい活動が続いていたけど、社員のみんながとてもよく協力してくれて、納得のいく資料を準備をし、昨日ようやく会社のTOP同士の合意が成立した。

今後の当社の役割と最終業務日が明確にできたことで、よくやく「ここに向かって最善を尽くしてほしい」と言える状態ができた。

現場はまだまだ続いているので、安心することなどできない。もちろんシステム開発の現場はこの案件だけではなく、多数の現場が動いているので、そちらも気が抜けない。ただ、本来、この時期の自分の仕事は、来期に向けた営業活動や計画の精査を進めていくことであり、自分は徐々に本来の仕事に戻らせてもらおうと思っている。

ここまで支えてくれたすべての社員に感謝したい。

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