東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




「提案」って一口に言うけど、本当に奥が深くて難しい。だからおもしろいんだけどね。

お客様がホームページの制作を依頼されるときは、頭の中にぼんやりと「こんな感じがいいな」ってイメージがあって、でももちろんそれは言葉にならないし、明確なものではない。その形のない「夢のようなもの」をどこまで感じとって、形にできるかが「腕の見せ所」なんだよね。

で、提案のポイントは・・・。「こんな感じならいいな」っていうお客様の夢と「ドンピシャに一致」ではないってこと。もちろん一致していれば それは素晴らしいことで、お客様からは「そうそう、こういうの、欲しかったんです」って言って頂けると思う。それは悪いことじゃない。

でも、それではなんか感動がないのだ。

お客様が描いている夢から大きく外れてはいけない。たとえレベルが上だとしても、大きく外れてレベルが上では、ついていくのがたいへんなのだ。良いと思えなくなってしまうのだ。
お客さんの夢よりもレベルが下っていうのはもちろん論外。

お客さんが思い描いている夢のちょっと上。

ここが絶妙なポイントだ。

「こんな感じにならないかな」っていうお客様の夢の「ちょっと上」。

微妙に一致していなくて、「そうか、自分が思い描いていた夢は、より良くなってこんな風にも表現できるんだっ!」って感じの発見をともなって、夢が形になって現れたとき お客さんは「いいねぇ、これっ!」って感動してくれるのだ。

この絶妙なポイントの作品を 多くのお客様に対して示し続けること

受託制作の世界では これぞプロのWebデザイナーだ。

でも、これはWebデザイナーだけで実現できるものではない。

フィードバック。

これが重要。INPUTが悪ければ当然OUTPUTも悪くなってしまう。営業マンがお客様の要望をいかに的確に制作部門にフィードバックするか。そして それを理解した制作スタッフが、お客様の漠然とした夢を微妙に超えて、プロのデザイナーとしてハイレベルなプラスアルファを付加して表現したとき、「うわぁ、これ、いいなぁ!」ってお客様が感動してくれるんだと思う。

そんな仕事にこれからも取り組んでいきたいと思う。

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