日経ビジネスで日本を代表する名経営者 京セラ元会長の稲盛和夫さんの手記が連載されている。毎回、感動しながら読んでいる。現代を生きる自分たちにとても参考になる、重要なことを示唆してくれていると思う。こういう考え方を忘れないようにしたいと思っている。
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豊かで便利になった現代でも、我々の人生には相変わらず辛いこと、悲しいことが次々と巡ってくる。人間というものは、そうした逆境を乗り越えることによってのみ鍛えられ、克己心や強さを身につけることができるのです。
「若いときの苦労は買ってでもせよ」ってこういうことなんだろうね。
稲盛さんは子供の頃に結核を患ったり、旧制中学の受験には2度失敗。終戦を迎える2日前、鹿児島大空襲で生家は焼かれてしまう。なんと運が悪いというか、あと2日終戦がはやければ・・・って感じですよね。さらにお兄さんや妹さんたちが学校に行くのを諦めてまで応援してくれた大学受験にも失敗。自分の不運を嘆き、世をすねて、インテリヤクザにでもなろうかと思い詰めたこともあるそうです。でも「今振り返ると、数々の苦難を乗り越えてきたからこそ、今の私がある」とおっしゃっています。つらい苦労にめげてしまったのでは、ただの暗い人生になってしまいます。苦難を成長の糧にできたからこそ言える言葉。素晴らしいですよね。
逆境とは、自分自身を見つめ直し、成長させるためのまたとないチャンス。自分にとって大変な財産になる。ネガティブにとらえて悲嘆に暮れるのではなく、勇気を振り絞って敢然と立ち向かう。その瞬間に人は一回り大きくなっていく。
う~ん、本当に自分もそうありたいって心から思います。どんなこともプラスに考えて成長していきたい。
現代を生きる我々にとって、人格を高めるための試練は日々の仕事。自分の仕事に打ち込むこと。どんな仕事であれ、誰にも負けない努力を重ね、とことんまでやり抜く。
戦後教育の中で、労働というのは賃金と等価で交換される価値というように教えられているけど、働くということには、その人の人間性を高める大きな力がある。
自分もどんな逆境にもめげず、誰にも負けない努力で、人間として成長していきたいと思いました。がんばらないと!
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