北信濃 花と緑の回廊を旅する

鉄道マニアの次男は鉄道写真を撮影するために全国を旅している。青春１８切符が発売されているときは、各駅停車に乗って遠征しているが、この時期は青春１８切符は売り出されていない。かつお目当ての列車は飯山線という、自分の小遣いで行くにはちょっと距離がある場所だった。当初、「行こう」と言われても「ＧＷは混んでいるからやだよ」とほとんど取り合わなかったけど、あまり執拗に言われると、だんだんその気になってくる。もともと自分も旅が好きだし、鉄道も好きなことをちゃんと見越している。しかし、これ（上の写真）を撮るために静岡から来たんだなぁ と思うと感慨もひとしお。確かに味わい深い列車で、希少価値もありそうだ。。。

では、前日の５月３日に引き続き、５月４日の北信濃ツアーをレポートします。

　　

野尻湖は不思議とご縁があります。ＧＷに急遽決めた旅なので、当然ながらほとんどのホテルが満室で予約は取れない。でもそこはインターネットの時代、候補はいくらでも調べられる。何軒目の電話か忘れたけど、野尻湖畔に宿が確保できた。ホントに不思議とご縁がある場所で、多分訪れるのは３回目くらいかも。親切で、 野尻湖鉱泉が２４時間入れるし グッドな宿でした。鉄活動（＝鉄道写真撮影活動）に出かける次男を黒姫駅に送ったあと、ヨメさんとのんびり湖畔の散歩＆ティータイムを楽しんだ。高原のＣａｆｅでティータイムと言えばっ！　オーダーはホットミルクに決めている（って、それがどうしたっつうの）。多分学生時代に読んだマンガ 吉田まゆみさんの「雨にぬれてホットミルク」の影響だと思われます。タイトルしか覚えていないけど。

　　

次男と飯山線の上今井駅で待ち合わせをしていたので、そちらの駅に向ったのですが、途中の道路沿いは見事なりんご畑が一望できます。信越本線 牟礼駅付近から国道１８号線をはずれて、上今井駅にまっすぐつながるローカルな道があるんだけど、もちろん全然渋滞はしないし（っていうかほとんど車が走っていない）、感動させてくれる風景が続きます。

　　

りんごの花ってこんな感じ。はじめてアップでみた。ここにあの実がなるんだなぁ。
りんごって言えば、スーパーで買ってくるところからしかイメージできないけど、こういう風景を見ると食べるときの思いが違ってくる。りんごという「生き物」いただいているんだって気持ちが深くなる。これだけ広い農園を管理して「生産・出荷」って仕事もたいへんだと思うし、食べる前にはいろいろと感謝しないとですね。

　　

再び次男と合流した後向かったのは 小布施のまち。以前からずっと行きたかったところで、ついに実現しました。地域ぐるみのまちづくりの成功事例として、多分日本でもＴＯＰクラスだと思います。町中は花水木の街路樹がきれいです。ゴミもひとつも落ちていません。普段の駐車場では足りませんから小布施中学のグラウンドを臨時の駐車場にして、町の人たちが案内にたっていました。ハードだけじゃなくてソフト面での協力体制・取り組みも素晴らしいです。

　　

和風テイストの町づくりがいい感じ。年齢層も幅広くて若い人たちもかなりきています。今の若者もやっぱり和風は好きなんでしょうね。どこかのガイドに「スニーカーサイズの町」って書いてあったけど、歩いて散策するのにちょうどいい規模です。路面のオープンカフェも気持ち良さそうです。まちづくりもここまできてしまえば楽しいだろうなぁ。ここまで地域をまとめ上げてきたことが素晴らしい。率直に見習いたいと思いました。

　　

写真左上　小布施と言えば栗。ランチはもちろん栗おこわ。信州産の牛肉とのセット、おいしかった～♪　初めて訪れた小布施の町はとてもきれいで親切な町でした。次回はもっとゆっくりと秋にきたいな。

写真右上　長野自動車道の姨捨サービスエリアからの眺め。感動的。善光寺平を一望するこの眺めも一度みてみたかったのです。このサービスエリアのすぐ下に篠ノ井線 姨捨駅があり、そこからの眺めは鉄道ファンの間では「日本三大車窓」のひとつに上げられています。鉄道バージョンの善光寺平の眺めはまた次の機会ということで。

　　

野尻湖湖畔の散歩＆ティータイム、りんご畑、小布施のまちの散策＆ランチ、姨捨ＳＡからの眺め と盛りだくさんのイベントをへて、いよいよ帰路。リポビタンＤでスキッとした後は善光寺名物の八幡屋礒五郎の七味唐からしせんべいとそばで作られたかりんとうをお供に、好きな音楽をＢＧＭに 快適ドライブ。

行きは伊那谷から北上したので、帰りは中央高速道を諏訪湖、小淵沢方面へ走り、双葉ＪＣＴから増穂方面へ。中部横断道は途中で終わるけど、国道５２号線はバイパスが整備されているので走りやすい。富士川に沿ってひたすら南下。突き当たって海が見えればそこは地元静岡県だ。

急遽決めた旅だったけど、たくさんの人の親切に助けられ、さしたる渋滞にも遭遇せず、快適で楽しい旅になった。お世話になった皆さん、どうもありがとうございます。

日ごろ仕事に追われる自分とヨメさんはリフレッシュできたし、次男も目的が達成できてよかったと思う。長男はＧＷ中も予備校の授業があると言っていた。「オレのことは気にすんなよ」と言ってくれてありがとう。

総走行距離は８３２キロ。よく走ったと思う。ＧＷ終盤は体調を整えながら、一足早めにビジネスモードに入ります。