ちょうど今らか3年前。2003年の7月にどんな本を読んでいたのか調べてみました。「これから知識社会で何が起こるのか」。尊敬する田坂広志さんの本です。まさしくこの本に書かれていることが今、実現しているし、「知識社会で活躍したい人」は今からでも必読だと思いました。決して遅くないと思います。一部紹介しますと、
情報には3つのレベルあって
(1)言葉で表せて、定型化できる情報
(2)言葉で表せるが、定型化できない情報
(3)言葉で表すことも、定型化もできない情報
一般的にマニュアルというのは(1)レベルの情報を記述しており、本来、導入の目的は短時間で業務を学ばせ、アルバイト人材でも一律に一定水準以上のサービスを提供できるようにすることである。
これから活躍する人はマニュアルを超えたところでの(3)レベルの情報を感じ、伝えることのできる人。「細やかな気配り」や「個性的な工夫」ができる人である。
もう100%共感。「気配り」「心配り」がわかり、行動に移せる人は、こういう時代だからこそますます重要になってくる。
ブロードバンドが知識社会を後押しするのは、静止画や動画や音声を容易に伝えることで「表情」や「絶妙な間」「ニュアンス」といった言葉では到底伝えきれない深い知恵を伝えていくから。よく動画がスムーズに見れると言ったとき、「それがどうした?」という人がいるけど、知識社会においては動画や静止画がスムーズに見れることは重要。
こちらも共感。たとえばこのブログも、各記事に1枚の写真があるかないかで、だいぶ印象が違うと思う。デジカメが普及する以前はこんなに日常的に写真を撮らなかったし、ナローバンドの時代は写真の表示さえも思うようにできなかった。
プロジェクトを推進するメンバー間で「深い知恵」を共有し、「共鳴」がおこり「行動」が変わっていくとき その事業が成功すると同時に人間も成長する。会社の仕事を通じて得られるリターンはお金だけではなく、「成長」というリターンもあるわけで、そのことに気づいている人がますます活躍する人材となる。
「言葉にならない深い知恵」が重要となる時代に求められるのはなんと「言葉の力」!! 知識だけでなく、その奥にある「知恵」や「思い」を伝えて、共鳴をおこす「言葉の力」である。
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3年前の田坂さんのアドバイスは今も珠玉の輝きを放っている。
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