自分はテレビってあんまりみないけど、それでも、見るともなしにTVからすり込まれていることがあることに気がついた。無意識のうちに頭の中に入り込んで、INPUTされてしまっているのだ。
♪ あなたに聞きたいことがある
♪ あなたに聞きたいことがある
♪ だから野を越え山越えて
♪ あなたのところにやってきた
これって知らない人、いますか?すり込まれていませんか? で、「時には牛車にゆられつつ」牛若丸のところまでやってきた女の子が聞きたかったことは「元気 はつらつ?」・・・。ストーリー的にはかなりナンセンス。でもそれを毎日見せられることによって「元気はつらつ」と言えば「オロナミンC」とすり込まれてるんだよね。
たとえば駅のホームの売店で 「ちょっと疲れたな」とか「元気はつらつになってがんばりたいな」ってときに「そういえば!」ということで「オロナミンC 下さい」と言って買っていく人がいるとすれば、あのナンセンスなストーリーの映像にも値打ちがあったと言うものなのだ。というよりそういう人、かなり多いんじゃないかな。
あの映像を見せるために大塚製薬が支出した費用は半端じゃないはずだ。TVに流す費用も、CFの出演者に払う費用も巨大なはず。でも回収できるから続けているんだよね。
同じようなものに「ファイト!一発」がある。なんか山の危ないところで一人が落っこちそうになってもう一人がガシッと腕をつかみ、助け上げる。そこで「ファイト!一発っ!!」と雄叫びを上げる。「そんなあぶないところに行けなければいいのに・・・」とか言いながらお菓子を食べながらTVをみているあなたは完全にすり込まれているよね (^^;) 。「ファイト!一発」と言えばリポビタンD。駅のホームの売店で 「ちょっと疲れたな」とか「ファイトだしてがんばりたいな」と思った人が「そういえば!」ってことでリポビタンDを買っていくのだろう。
これってすごいことだと思った。
今、ある特定された市場ではあるけれど、そういうムーブメントを作り出したいと思っている。ウチの会社はこれまで、一社におじゃまして、問題点をヒアリングして、提案書を制作して、プレゼンがOKになると、見積書を提出して、注文がいただけるとシステムを作って・・・。ということを脈々と繰り返してきた。いわゆる「受託請負」という形なのだ。今回は営業スタイルが根本的に違う。
ある限られた市場の中で、その業界の人たちが「ホームページ、制作しないと」と思ったときに「そういえば!」って思い出してもらえるような、駅の売店ではないけれど「これ下さい」って言ってきてもらえるような、そんな仕組みを作っている。決して大きな市場じゃないからTVを使うようなことはなくて、業界紙とか、DMとか、地味にいくわけだけど、今、取り組み始めている。
商品ブランドを作り上げていくのはなかなかたいへんではあるけれど、おもしろい、やりがいのある仕事だと思っている。
ちなみに最近自分がすり込まれたなって思いついたモノを上げてみたら
例の京セラのまるい携帯。長渕剛が「シャーララララ・・・」って歌いながら走り回って最後に「そうくるか、京セラ」でしめるあれ。あと仕事できそうな魅力的な女性の上司と若い男の部下が「続ける日経、始める日経」って言う、あのコピーも地味だけどすり込まれてる。ビジネスマンは日経新聞読まないといけないと思いこんでいる。
WBS(ワールドビジネスサテライト)はよく見るので、やっぱそのスポンサーの商品はすり込まれているんだって気がついた。何かの折には「これ下さい」ってその会社の商品を選んでしまう、なんとなくそんな感じはあるよね (^^;) 。
ま、いいと。そういうことにやっと気がついたのでした。
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自分は今は受託請負型の仕事の比重が多い営業をしています。
「受託請負」の仕事を比較対象とされている部分がありますが
「受託請負」から注文を頂いたユーザからユーザさんを紹介してくれるという形の
会社ブランドも作り上げられていきますよ。
「ホームページを制作したいのですが...どこかない?」
「あ、そういえばあの会社、あいつに相談するれば」
「連絡とってあげるよ」というかたちのブランドもあります。
「受託請負」の仕事だっておもしろくやりがいがある仕事だと自分は思います。
その中でも面白くない仕事も当然あります。
きつい仕事も勿論たくさんあります。
そのような仕事も笑顔で「わかりました」とか「がんばってみます。」
と言って黙々とこなす技術系スタッフそして営業系のスタッフがいます。
その延長線上から新しい取り組みや新しい商品ブランドも生み出されていくことも多々あると思います。
新しい取り組みや新しい商品ブランドを作るために「受託請負」型の仕事を一生懸命こなして支えているスタッフも沢山いますのでよろしくです。
>「ホームページを制作したいのですが...
>どこかない?」
>「あ、そういえばあの会社、あいつに相談する
>れば 連絡とってあげるよ」というかたちのブ
>ランドもあります。
そうですね。会社のブランド、個人のブランドはとても貴重なものだと思います。お客さんからそのように言われるととてもうれしいですよね。
>「受託請負」の仕事だっておもしろくやりがいが
>ある仕事だと自分は思います。
こちらもその通りですね。受託開発の仕事も自社商品の販売も、どちらもおもしろいと思います。
今、自分は主に自社商品の販売、自社商品の商品ブランド作りに関わっています。ネームバリューもなにもない状況での市場開拓は厳しく、アナウンスされている数字は大きく、絶望的な気分になるときもありますが、やりがいもありますね。徹底的に楽しく、明るく取り組んでいきます。
もちろん受託開発や店頭販売や教育事業などの既存の事業をないがしろにするつもりはありません。既存の事業に取り組む社員には感謝の気持ちを忘れずに、とにかくはやく新しい自社商品の販売を立ち上げ、商品ブランドを作り上げたいと思っています。
どの仕事がおもしろいとか、どの仕事はつまらないとか、そういう感覚ではなくて、それぞれの役割だと思っています。受託開発をやる人、店頭販売をやる人、自社商品を売る人、経理をやる人・・・。どれも楽しく、どれもキツイ仕事ですよね。
人間が足で歩き、手で持ち、頭で考えるように、それぞれの役割を演じているわけで、この役割は当然協力し合わなければうまくいきませんし、自分も含めて全員、役割は変わっていくものだと思っています。