東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




最近では年間休日が120日以上の会社なんてザラになってきた。厚労省の政策
では、さらに有休の取得も推進させようとしているし、さらに育児休暇も普及させ
ようとしている。や、女の人ならいいけどさ、男の育休なんてどうなんだろう。
育メンなんて言葉も流行らせようとしているフシがあるけど、自分はダメだ。
どうにも生理的に受け付けない。

古いヤツです。思い出したのは、剣豪 宮本武蔵の五輪書の一節です。

「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす。よくよく吟味有るべきもの也」

千日(約三年)の練習を経た動きは一生の技として身につく、
万日(約十年)の練習を経たものは質的に高い技と認識を得られる。
量が蓄積すると質的変化が起こる。

質を上げるために、量をやろうとしない人は、質も上がってこない。
量をこなす人の質が上がってくるのだ。

この考え方はリクルート社でDNAのように受け継がれていると聞いたことがある。

「鍛錬」することによって得られる仕事の境地。

ただ、年間で120日も休んでいたら、万日の練習(仕事)をするためには、
40年以上かかる。質的にも高い技と認識が得られたときには、定年です。

国レベルで、こういう誤った誘導をされると、それが時流になってしまい、どうにも
逆らえないものになってしまうから困る。逆らっていると、優秀な学生が取れなく
なってくるし、ブラックなどと呼ばれてしまう可能性があったりする。

厚労省は今の日本を創ってくれた偉人たちの働き方を勉強しようともせず、地方の中小企業の
実態などわかるはずもなく、ただ、東京の大手企業の制度を広めようとして
いる。役人こそが、典型的なサラリーマンであり、経営者の気持ちや考え方とは
対極の人たちだ。困ったものだけど、この国の労働政策は、こういうお気楽な人たちに
よって、誤った時流を作りだす方向で進められている。国の言うことを聞いていたら、
財政的には破綻することは、国によって証明済みだというのに。これに対して、自分は
制度としての休日は増やしていくけど、一方で

仕事が好きで、おもしろくてしょうがない

という人を採用したり、育成していくことをしようと思う。
ワクワクするような仕事、夢のある仕事。そういう仕事を作り出すことに力を入れよう。

「夢を語り、それでハードワークを強いる経営者がいるから注意しろ」と学生たちに語る
就活コンサルタントまでいるけど、こういう組織からのはみ出し者ような族の言い分
など相手にせず、「夢を語らない経営者」など、それこそが無用の長物なのだから、
自信をもって夢を語ろう。

休日が増えても、みんな「好きなことをしているだけ」という感覚で仕事に打ち込めば、
休日数など関係ない。やっぱりそういう人が集う会社が伸びると思うし、ブラックでも
なんでもなくて、爽やかに好きな仕事に打ち込める快適な場所としての会社を整えよう。

増えた休日で、早起きして開店前のパチンコ屋に並ぶんじゃなくて、早起きして
セミナーに出かけたり、釣好きが高い釣竿を買うように、新型の機器や専門書を
ワクワクしながら買える人。そういう人が伸びていき、会社にも社会にも貢献できる
人になっていくんだと思う。厚労省など、こういう人たちによって「支えていただく場所」
以外の何物でもない。

仕事が好きで、楽しくてしかたがないから、爽やかに仕事に打ち込んでいる人。

五輪書の「鍛錬」とは若干イメージが違うけど、これぞ現代の「剣豪」への道かも。

時代に合わせてイメージは変わるけど、男子たるもの、ビジネスの「剣豪」を目指さ
すべきであることは、いつの時代も変わらないはずだ。



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