接岨峡温泉から終点の井川までは、駅4つで近い距離だ。
しかしながら、見所は二つある。
尾盛駅と関の沢鉄橋・・・・・
渓谷にかけられた鉄橋は高さ100mで私鉄日本一とある。
スピードを落としゆっくり進んでくれる。眼下には迫力ある
大井川の流れで思わず足が竦む。
万人には判り易い趣向だが・・後一つは
尾盛駅・・かってダム工事中には利用されたが、今は無人と
化し、人の気配が一切無い不思議な風景・・・然しながら
線路があって列車が走る限り、駅の名残は消えない。
事実、無人駅で、駅舎も民家もないのに列車は止まる。
一体誰が降りよう、誰が乗ろう・・・・
道は無く、徒歩でも車でも寄り付く事ができない、まさに
鉄道でしかこれない孤高の駅とでも言おうか。
大井川鉄道南アルプスあぷとライン井川線・・・・
新緑の季節よりも例えば、晩秋の小雨降る頃にピタリと
はまる顔を見せてくれる駅なんだろうか。