毎日のスケッチ・ブログ

山田久仁夫のサイト・日々の暮らしの中で描いた水彩スケッチを毎日掲載・早描きスケッチ、日常の風景、旅の印象、写真等・・

名残の駅

2008-05-13 | スケッチ

Web

接岨峡温泉から終点の井川までは、駅4つで近い距離だ。

しかしながら、見所は二つある。

尾盛駅と関の沢鉄橋・・・・・

渓谷にかけられた鉄橋は高さ100mで私鉄日本一とある。

スピードを落としゆっくり進んでくれる。眼下には迫力ある

大井川の流れで思わず足が竦む。

万人には判り易い趣向だが・・後一つは

尾盛駅・・かってダム工事中には利用されたが、今は無人と

化し、人の気配が一切無い不思議な風景・・・然しながら

線路があって列車が走る限り、駅の名残は消えない。

事実、無人駅で、駅舎も民家もないのに列車は止まる。

一体誰が降りよう、誰が乗ろう・・・・

道は無く、徒歩でも車でも寄り付く事ができない、まさに

鉄道でしかこれない孤高の駅とでも言おうか。

大井川鉄道南アルプスあぷとライン井川線・・・・

新緑の季節よりも例えば、晩秋の小雨降る頃にピタリと

はまる顔を見せてくれる駅なんだろうか。