伽噺みたいな響きだ。
どんなだろうか、興味深々、熱心な鉄道マニアではないが
人並には楽しみ・・・ミニ列車は川を遡り、幾つものダム湖
をやり過ごす。一瞬、森を抜けたかと思うと同時に視界が
開けた。若い車掌の声で列車は止まる。
奥大井湖上駅。大井川鉄道南アルプスあぷとラインの旅。
駅舎が、辺りに民家があるわけでも無く、勿論無人駅。
降りたのは我々のグループだけだ。
次の接岨峡温泉駅までの散策を楽しむ。
いきなり、鉄橋を渡りトンネルを高巻く急な鉄階段の登り,
はるか眼下の湖面が緊張感をあおる。
息を整えながら振り返ると鉄橋と湖が後方に続く。
林間に尾根筋をしばらく歩くといきなり舗装路へ出た。
そのまま、ゆったりと下る・・・
都合1時間位の小ハイキングだが、素朴な作りの
駅舎とそれに隣接する温泉に辿り着く。
決して広くはないが、幸いにも貸切状態 。
次の電車が来るまでゆったり風呂につかる事とした。