ネコのヒトビト

ネコにまつわるヒトビトについてのお話等

優しさなのか狂気なのか 猫のヒトビト

2016-07-30 16:41:44 | ネコのヒトビト
我が家の母は猫が大嫌いで
何度猫を拾って家に持って帰っても
捨ててこいの一点張り

獣が嫌い 毛が生えた動物がテレビに出てくるとチャンネルを変えるくらい嫌い

爬虫類は大丈夫

変じゃない?

だから、猫を飼うのは諦めていた。

犬を飼うことはできたのにねえ。


で、
ふくちゃんを拾った時は

いつ捨ててくるのと
言われていた。

ふくちゃんの里親探しをするために、ある人に電話をした。

里親募集をしてくれる団体の人
電話したら、横浜の譲渡会に連れて行けるかと問われた

その頃ふくちゃんは風邪をひいていて体調が悪そうにしていたけど
無理にでもその譲渡会にねじこもうと
すこし鼻水が出ててくしゃみがでますけど、連れていってもらえるかというようなことを言ったら

長時間車に乗せて連れていくのに
ただでさえ具合が悪い猫をつれていって
さらに具合が悪くなったらどうするんですか?どうしてそんなひどいことを言えるんですか?
と、いきなり怒られた。
初対面というか、電話ではじめて話をした人から怒られてびっくりした

その人は明らかに仕事をしていて
その合間に、譲渡会に連れて行ったり動物を引き取ったりという活動をしている人だった。

捨て猫をどうするか、ということがそれまで他人事だった私はめんくらった

どうして、そこまで自分の生活を犠牲にして真剣にできるのか
自分の不誠実さを、見透かされて面と向かって怒られた感じだった
恥ずかしく思った一方
そこまでどうして真剣になれるんだと、おもった

猫なんて他人事だったのに

猫なんて、引き取ってもらえたらそれで終わりだと思っていたのに

そんなに真剣に、自分の生活を犠牲にするなんて

結局、その人とは会わずじまいで
ふくちゃんはうちの猫になった

いろいろな猫ボランティアの人たちが運営しているブログだとかもみたけど

病気になった猫だとか
死にそうになった猫だとか

お金がかかろうと手間がかかろうと、自分が病気になろうと
その子のために、時間をさいて、自分の生活を犠牲にして対面しているヒトビトの情報は
ホンキなのかこれは

正気なのか、これは

と思うくらいだった。

それまで猫は他人事だった。

当事者になりきるなんてことは、まずなかった。

だから、ショックだった。

自分が、そこまではとても出来ないヒトだ という事実を
見せつけられる気がして。