ネコのヒトビト

ネコにまつわるヒトビトについてのお話等

画像診断

2021-03-16 13:21:23 | 思ったこと
家族に明確な症状が出て、
画像診断をしてもらった方がいい、
早期治療が大事

あげくの果てに
後悔しないように・・と、付け足しの「アドバイス」までいただいて
病院に行って

MRIを受けてきた。

待合に居る最中、
ストレッチャーに載せられた老人が点滴を受けながら
やはりMRIを待っていた。
その合間に、点滴を自ら引っこ抜いて ついてきていた看護師を慌てさせていた。

私は医療従事者ではないので
この「ストレッチャーに乗って、おそらく認知症で寝たきりになってるようなおじいさん」に、じっと閉所で拘束されたまま磁気を浴びるあの検査をする必然があるのだろうか?と
自然に思っていた。(もちろん医学的な視点や倫理的観点から反論はあろうが、自分の素直な感想である)

そのうち、結果が出て、
診察室にいくと
「なにも新しい病巣はないですねえ。血管もきれいです・・」と説明をうけ

MRIを受けるためだけの受診が終わった。

目当てとなる疾患は「脳梗塞などの脳血管障害」であり
明確にそれを示すと思われる「症状」があり、
しかし、それが画像上「なにもない」ので
検査上 症状は 病気では ないのである。
したがって、治療法もない。

そのうち、
その症状は治ったり、やや増強したり
という状況。

教科書的に言えば
迅速に
24時間、ないし48時間以内に 凝固した血栓を溶かす
治療が
必要と
思われる
ケースだったかもしれないけれど

以前、
テレビに出ている「林先生」のMRI画像で
あまりの脳室拡張、脳萎縮っぷりに驚愕したことがある。
さらっと「酒の飲み過ぎでしょう」とその場で言われていた。

それ以外にも
ばりばり仕事をこなしていたシスターが死去したあと
脳を調べたらあきらかに「アルツハイマー型認知症の脳」だったという話

など

画像診断が、結論として なにも病態だとか異常を「説明しない」という
事象は、けっこうあちこちに転がっている。
みつかったところで、どうしようもない、しんだんのみあって、治療はそのしんだんに対するもの=本来の「症状を改善する」という目的ではなく
診断という名前にたいするマッチングでしかないという状況が
どこにでも存在すると いうのが
 長年家族の病気につきあってきた
私の「個人的な感想」です。