ミニラは、突然現れたのだ
まだ体格は子猫のままというか
成猫になる手前の 中途半端な大きさになっていた。
最初から嫌になれなれしくて
家猫として飼われていたのだろうか
どんな人にも触られて、
鳴いて話しかけていく
時々家の中に入り込んでしまうので困っていた。
家の中にも、複数の猫がいるため、
複雑になってしまうから受け入れられなかった。
今となっては 遅いが、里親を探してあげればよかったと思う
今となっては 遅いが。
ミニラという名前の由来は
ギャジラというのがいて
(黒がほとんどの白黒で 白いのは足先と顎のみの大きい体格のオス猫)
それと性格がそっくりで
その
ミニチュア版だからミニラとした。
ギャジラは とても食いしん坊で、餌を人のぶんまで横取りして食べてしまう。
大変食欲旺盛な猫で
やはり人慣れしていたので、容易につかまり
避妊去勢に連れて行った行政の方で
希望者がすぐに見つかって引き取られていったのだ。
その後 ギャジラがどうなったかしらない。
ギャジラがいなくなったあと
ミニラはすぐに現れた
ミニラは、キジトラで
口がすぼまっていて
茶色い目がとても聡明な感じの猫で
一旦家に入っていたクロクロ改 もやもや(モモという名前が正式名称)
と良くつるんで家の前のクッションで一緒にねていたりした。
モモは 家に入れようとすると叫び声を上げるほど、外がよかったみたい
それなのに、ミニラが家の中で苦しんでいる声を聞いて
外から 家のガラスをかきむしって入ろうとする。
しばらく外で面倒をみた外猫を家に入れてみて思うのは
猫にも その地域で育ってきた過程で出会った猫たちとの
猫同士の友情だとか 情愛の交信があるということ
たすけが外猫のルークと網戸越しに顔を寄せ合ったりしているのを見ると
切ないが
左後ろ脚を切断してしまったタスケを外に出すのはなかなか難しい
ときどき外を見ながら奇声をはっしているタスケの姿をみると
どうしたものかなあ、と思う。
ミニラは果たしてよくなるのだろうか。