ダンダダン
というアニメを観た。
久しぶりに一話全部通してみた。
作画力があるので、見応えがある。
原作の一話もみたけれどアニメの方が話の進み方に納得がいく
漫画の方は、私が久々に漫画を読むからというのもあるかもしれないが
画力はあるのだけど、
「ああ、今の漫画ってこういうふうに話を進めるんだよね」
というかんじ
今の漫画を読まなくなったのは、
みんなコミケに行って二次創作(それもエロ系)に使いやすいような設計に
見えるからだ。
どの漫画も、絵も、そのニオイを感じる。
この漫画の良いところは、
もちろん最初からセックスを想定させながら
それほどいやらしさがないというところかもしれない。
ダンダダンのキャラクター(主人公がババアに憑依されて、変身するらしい)
を初めてみかけたのは
フィギュアになった主人公を動画でみたから。
とても出来がいいフィギュアだった。
髪型は よくあるやつだったので、独自性は感じなかったが、
歯が剥き出しになってマスクになっている構造で印象に残った。
非常によく人体を観察して上手に作ってあったから
印象に残っていた。
オープニングの動画もみて
音楽も ブリンバンバンの人たちなんだと知った。
推しの子と同じように中毒性のあるやつで
最近の日本の音楽はアニメとセットで売り出すと
うまくいくという法則があるのだろうか
なにしろアニメの出来がとても良いのでびっくりする。
こんなに上手い人たちが、今はアニメを作っているんだなあ。
内容は、よくある変身ものなんだけど、そこへ
霊的なものを絡ませているみたい。
たった一話しかみていないし
これからも見るかどうかはわからない
ダンダダンを初めて知ったことを人と情報共有したら
「チェンソーマンという漫画が私は好き」と教えてもらったので
そっちもちらっとみてみた。
キャラクターはダンダダンの方が魅力を感じるが、
こちらの方が絵は好みだ
ただし、あのようなスプラッタな漫画は読めない(血がでたり、人の首が飛ぶような)
同じような理由で、絵柄は好きだけど「鬼滅の刃」を読むことができない。
血の質感がリアルすぎて、一話でリタイアした
そのことを人に話したら
「そんなの全然平気」と言われた。
そういうものなんだろうか。
その人は動物保護などもしていて、とても共感能力が高い人だろうと思うのだけど。まあ、猫や犬は好きだけど、獣肉(それも臓物)を好んで食べる人だからなあ。
そんな話をしていたら、
整形外科の先生が、解剖実習の現場をインスタグラムで投稿して
話題になっていた。
人の頭部が並んでいる写真をそのままアップしてしまったらしい
新鮮なご遺体だと。
解剖実習をしたことがある。
そのとき、こういうことをすることでもって
人の死に対する畏れがなくなるのもいかがなものかと
思ったものだった。
人体(遺体)への畏れ
それは宗教観だったり、信仰心だったり、迷信への恐怖だったり
様々な「見えないもの」への、理由がはっきりしないものだったり
いろいろな次元の「畏れ」だろうが
それを捨て去り、
というか、遺体に慣れて、こんなものだという傲慢さをみにつけたとき
まちがった医療という宗教への信仰が始まり
その道具になってしまうのではないか
そういう人たちが、
自分たちは人々を殺したり傷つけたりする
権利があるのだと
自分たちは、それをするだけの頭脳をもち、
それは普通とは違うのだと
思ってしまうのではないか
血が出て、人が死ぬような画に憧れを持つのは
一方、
まるで生ぬるいような気持ち悪いヴェールに包まれたような
嘘で塗り固められた現代の時代背景を気持ち悪いと
どこか切り開きたいというような
過激さを求めるような気持ちが背景にあるような気がする
暴力的なものを包み隠しながら、実は
残酷で冷酷で無関心で酷い世の中を
告発するような そんな気分を
子供達(漫画を読む)が 支持しているから
なのかもしれないなと 推測している。