こないだ拾った猫が
貰われていって
だれかの家庭が
幸せになっているらしい
こないだ 死にそうなほど痩せ細っていた猫が
飯を目当てに 夏をのりきった
歯がダメになって痛いけど
食べる
ファイトが沸くんだ、この飯を
のこりものの穀物とか肉を煮込んだおじや
さわれなかった 気高い猫が
とうとう触り放題になった
怪我しても栄養状態が良いから
治りが早く
獣医さんに連れていかなくても大丈夫だった子もいる
バカでしょ
バカなんです。
でもこういうバカで
自分はまだ
ましだったなあと
思えるだけ
幸せなのかもしれんと
このところ
心から思う
人を支配しなければならんという
だからどれだけ嘘をついても
人からなじられても
非情なことを実行するのが使命だと
何代も前から司令を守り続ける家系の人たちは
気の毒だ
自分を生きれないのだから。
それにくらべたら
この大地と
この地球に生きる動物と
ささやかな幸せを 分かち合える気持ちをもって
生まれてきたこの
自分が
いかに幸せかと思う。