たろうのしりに
あながふたつ
たろうのしりに
あながふたつ
たろうのしりにあながあいた
たろうのしりにあながあいた
もともといっこあったのに
もともといっこあったのに
しりにはあなはひとつでいいふたつもいらない
ふたつもあなはいらないのに
たろうのしりにあながふたつになった
はやくふさがるといいな
はやくふさがるといいな
はやくふさがるといいな
いっしゅうかんでふさがってきた
いっしゅうかんでふさがってきた
よかったな
よかったな
たろうのたいせつなしりに
あながふえた
あなはひとつでいいのに
いくつもいらないのに
たろうの あかい花びらのような
もうひとつのあなは、
うめぼしみたいな色した
小さい点になった。
もう、よけいなものは たべさせないとこころにちかった。