自称米子のプロモデラー

模型、フィギュア、ジオラマを製作するブログ

ヘルレイザー テリー・セノバイトを作る パート02

2024-12-14 13:58:09 | 模型

今日は朝から冷たい雨が降っています。

作業をしていても指先が痛くなります。

そんなさなか、今日も映画「ヘルレイザー3」「テリー・セノバイト」の製作記事をアップします。

映画「ヘルレイザー」と言えば顔中にピンの刺さった「ピンヘッド」が有名と思います。

クリーチャーもボンデージファッションでかっこいいんですね。

まるで「韮沢靖氏」のデザインされたキャラクターの様です。

今回の「テリー・セノバイト」も意表を突いたデザインのキャラクターで、ヘビースモーカーという設定の様です。

なのでタバコを持っていますし、喉に直接タバコを刺しているんですね。

この辺も再現してゆきます。

まずはとにかく組み立て磨きまくりです。

キットのパーツ全てがなんだか細かいでこぼこが有り、そのまま塗装すると、塗装を失敗したのか?と勘違いされそうなレベルです。なので徹底的にサンドペーパーで磨きました。

頭部ですが、

顔の皮膚をワイヤーでリフトアップしています。

このワイヤーは顔の塗装をしてから取り付けます。

腕もアルミ線を入れて補強して取り付けます。

足ですが、

編み上げのヒモがモールドされていますが、全部削り取ります。

こんなふうに。

ここにはこのメッシュを取り付けます。

このメッシュは台所の三角コーナーに使用するゴミ取りネットです。

これをカットして黒く塗り、この部分に貼り付けます。

腕を取り付け全体はこんな感じです。

ベースも付いているので真鍮線で足を差し込んで有りますが、

アクシデントが起きました。

キットが倒れて腕が折れました。

あまりに簡単に折れたのでびっくりです。

日本で売られているキャストと違い、硬くてもろい感じがします。

仕方がないのでアルミのピンを打ち込んで補強して組み立ます。

修理完了。

これが全パーツですが、ここまで磨くのに1週間かかりました。

ここからサフ吹きして仕上げ塗装を施します。

肌色の塗装ですが、クレオスのラッカーの、白、赤、黄色、フラットベースを混ぜて作ったオリジナルの肌色です。

ちょっと不健康そうな青白い感じの色合いに調整します。

次に、この肌色に焦茶色を多少混ぜて影部分の肌色を作ります。

それを影部分にエアーブラシで吹きます。

続く!

 

 

 

 

 


ヘルレイザー テリー・セノバイトを作る パート01

2024-12-13 11:55:21 | 模型

日に日に寒くなってきていますが、まだスノータイヤに変えていません。

こちら山陰で、結構雪が積もるというの知らない方が多く、雪が積もっているのを見て驚かれることが多いですね。

ここ山陰は、ドカ雪が降ることがあります。

今年は猛暑だったからと言っても、冬が暖かいと思ったら大間違いで、ドカ雪が降る可能性があるようです。

事故起こさないために、スノータイヤに交換します。

と言ってますが、今日はこのフィギュアの製作です。

このフィギュアのは海外製の物です。

映画「ヘルレイザー3」に登場する「テリー・セノバイト」というキャラクターです。

このガレージキットですが、いつもの広島のFさんからの製作依頼です。

大きさは1/6位です。

品物が来た時、あまりに仕上げが汚く、ゴミが付いたまま型取りしただろう!と思うくらい表面の仕上がりがでこぼこでした。

これを仮組して、サンドペーパーの240番で1週間磨き倒しました。

ディティールは細かく、出来自体は良かったのですが、表面のゴミの様なでこぼこが有り磨かないと到底見られない状態でした。

これを徹底的に磨きました。

編み上げのブーツの紐ですが、これは作り直します。

顔は、鼻の下がちょっと長いか?と思いましたが、オリジナルのキットの状態で仕上げました。

最大の問題は、このキャラクターは、網タイツを履いています。

これをどう表現するか?
良いものがありました。

これですが、

これは、台所の三角コーナーのゴミ用ネットです。

伸縮が良く、樹脂なので接着も簡単、これを塗装して使用します。

ただ、これを使用するのに問題が有りました。

それは、次回に。

続く!

 


ジオラマの修理 パート01

2024-12-10 10:07:44 | 模型

もうだいぶ前の事ですが、地元の建設会社からジオラマの製作の依頼を受け、製作しました。

これですが、

イメージとしては、「レゴ」の人形の世界の様なファンタジックなおもちゃの世界を立体にした感じです。

これはゴミ処理場の焼却灰を道路や土壌の補強財として再加工するという工程をジオラマにした物です。

これを納品して、東京の産業展等に展示し、イベント終了の後、会社の方に輸送する際に、また、起きてしまいました。

これですが、

模型部分も、

どうすればここまで壊れるのか?

多分、トラックの積み下ろしの際、荷台の高さから落下した物と思います。

木製のベースの角が、平に潰れていましたし、5ミリの透明アクリルカバーの四隅が全て割れてしまっています。

かなり強い衝撃だったのだと思います。

それでも、唯一ジオラマの模型部分の破損が大した事無かったのか不幸中の幸いでした。

アクリルのカバーが守ったのかも知れません。

これを完全な状態に修理しなければならないのですが、木製ベースは使えません。

新規で製作します。

アクリルのカバーも新規で作りました。

模型部分の破損が少なかったので外れたパーツを際接着し、修理は簡単でした。

 

このジオラマは、ボタンを押すと、その会社の製品が使用されている部分のLEDを点滅させることが出来る仕様です。

この回路も破損していませんでした。

なので木製部分とアクリルカバーの新規製作。

ジオラマ部分の部分補修で済みました。

と言っても結構大変でしたが。

運送屋さんも大量の荷物を届けなければならないのは分かるのですが、やはり気をつけて運んで欲しいですね。

今までに運送関係で品物が破損したと言うことが5回ほど有ります。

殆どが、泣き寝入りみたいな物で、修理費が出たのは2回ほどですね。

運送中の破損か、梱包の悪さなのか、特定できないと言うので仕方がないのです。

何だかんだ言っていても仕方がないので、自分で作った物なので自分で直しました。

こう言う事はよくある様で、以前、「人形浄瑠璃の頭」をアレンジした被り物を製作した時、荷物の内容に「文楽頭」とか書いたと思いますが、運送屋に持って行った時、「この様な工芸品は運べません。」と断られたことが有りました。

でも、「これは私が作った物で、伝統工芸品では有りませんし、万が一壊れたとしても自分で修理できるので大丈夫です。運んでください。」と言って納得してもらえ、運んでいただきました。

運送業も今、人手不足の様で大変と思いますが、大変な思いで製作しています。

運んでいる人たちは荷物の一つと思いますが、製作したものは特別な一つなんです。

壊れない様に、落としたり、ぶつけたりしない様にお願いします。

本当なら作った本人が現場まで運んだら良いのですが、予算的にも、時間的にも難しいですね。

私の場合、県外に納品ばかりなので、運送屋さんは必須なんです。

なので、落としたり、ぶつけたりしても壊れない様に梱包はしていますが、それでも壊れるんですよね。

これは永遠のテーマですね。

次回はこれが元通りになります。

続く!

 


建築模型を修復する パート02

2024-11-30 08:56:38 | 模型

境港の「おさかなパーク」の建築模型ですが、ベースのアクリルが日光の熱でグニャグニャに波打ってしまったので、これをなんとか修復しました。

前回のブログで、ボルトによる引っ張りを実験して上手くいったので、いざ、本番に移りました。

波打ってしまったアクリルベースですが、

写真ではよくわからないかもしれませんが、置いた角材が浮いています。

ほんのわずかな歪みですが、真っ直ぐな線の多い模型なので少しでも歪みがあると妙に目立ちます。

コンマ数ミリでも人間の目はごまかせません。

これを修復して行きます。

先ず平ナットをアクリルのブロックで囲い、アクリルベースに接着します。

そのナットのブロックが木製ベースにピッタリハマる様に四角い穴を開けます。

ベースに付けたナットに木製ベース裏面からボルトを取り付けます。

これを何日かかけて、ゆっくりと締め付けます。

いきなり強く締めるとアクリルが割れてしまう可能性があるので、ゆっくりとクセが付く頃また締めるという事の繰り返しで、真っ平にします。

幸い木製のベースが12ミリのベニヤ板なので、かなりしっかりとした平面を保っていましたのでこの板に密着させれば真っ平になると確信しました。

全部で13本のボルトを取り付け、締め上げました。

これで何とかベース部分は平になりました。

しかし、これも修復しなければなりません。

メインの「おさかなパーク」の建物一階部分です。

何とか綺麗に剥がす事が出来ましたが、床部分が歪んでいます。

これも平に伸ばします。

テーブルの端に固定して、角材をプレスして平に押さえました。

ある程度平になれば、ベースに接着する事によって平になります。

あと、困難だったのが、海の透明アクリル部分の浮き上がりですが、これはボルトを接着するとボルトが透けて丸見えになります。

そこで上から押さえる方法を考えました。

こんな物を作りました。

小型の漁船を作り、船底にネジを取り付けました。

これを透明のアクリルの一番膨らんだ部分にねじ込みます。

指で膨らんだアクリルを押さえてみて一番平になる部分を見つけ、そこに穴を開けてネジ付きの船をねじ込み押さえます。

ランダムに船が居ますが、これで行きます。

こうして何とか、修復できました。

目を凝らして斜めから見ると、多少歪んだ部分が分かるかも知れませんが、ほとんど分からない状態に修復できました。

修復まで1ヶ月かかりました。

アクリルは硬くて強いのですが、熱で簡単に膨張したり、収縮したりします。

木枠などできっちりはまっているアクリルは熱で伸びると逃げ場がなくて反りが出ます。

これが非常に厄介で結構ゆとりを持たせないとアクリの伸びで割れる事も有ります。

なので熱は大敵なんです。

なのに、5月の炎天下、アクリルのカバーをかけて温室状態で展示したのは最悪です。

白熱電球で照らすのもダメと言っておいたのですが、それを知らない方が屋上の炎天下に置いたそうで、これはもう破壊行為です。

アクリルのカバーも焦った係の方が踏んづけて割ったそうです。

これも新規で製作しました。

こんな大変な作業でしたが、多少の材料費で修復しました。

この様に、私が製作した品物は、破損等問題が起きたときは修復致します。

こちらの落ち度の場合は修復費用は頂いておりません。

まだ修復していないフォギュア等もあるんですが、時間を見て修復致します。

やはり、ソフビ等可塑剤の染み出しによるベタつきは今、実験して修復できるかどうか検討中です。

古いソフビフィギュアは困りものですね。

でも、これからも色々勉強して修復して行きます。

これで「おさかなパーク」の製作は終わります。

しかし、もう一つ、境港の施設の模型を作っているんですが、次回はそれの製作記事をアップしようと思います。

 

 

 

 

 

 


建築模型を修復する パート01

2024-11-29 08:14:34 | 模型

昨日に完成写真をアップした「おさかなパーク」の建築模型ですが、5月の炎天下にアクリルカバーを被せた状態で展示され、高温になって模型のベースアクリルが波打ってしまいました。

しかもアクリルのカバーまで割れてしまい、作り直しになりましたが、模型のベースは写真に撮っていないので、どんな曲がり方と言われても説明のしようがないほど波打ちました。

これをどう修復するか?

色々考えて、実験してみました。

ホームセンターでこんな厚みの薄いナットを買ってきて、

これをアクリルのブロックで囲いました。

これがセットのボルトです。

これを、

曲がってしまったアクリルのベースの部分に接着します。

曲がったアクリルの頂点を狙って接着します。

これを、

木製のベースに穴を開けて取り付けます。

その後、ネジを少しずつ締めて曲がったアクリルの部分を下に引っ張ります。

いきなり強く引っ張ると割れる可能性があるので、一ヶ月かけてゆっくり締め上げます。

上の写真ではまだ少し曲がっていますが、最後まで締め上げれば上の透明アクリルが真っ直ぐになります。

これでなんとか修復できそうなので、

量産しました。

これを曲がってしまったベースアクリルの部分に取り付けます。

それを一ヶ月かけてゆっくりと締め付けて平にならします。

いきなり締め上げると確実に割れてしまうので、ゆっくり、締め付けます。

それがどうなったか?
それは次回に、

続く!