完成した「境港おさかなパーク」の建築模型ですが、納品時に「炎天下の日光に長時間当たるような場所には置かないでください。」「強力な白熱灯の様な熱の出る照明も当てないでください。」と念をおしておいたのですが、5月のイベントで、炎天下の屋上で一日中展示してしまった様です。
しかもアクリルのカバーをかけた状態で。
これが納品前の完成品ですが、このまま炎天下の屋上に展示してしまった様です。
炎天下ので、アクリルのカバーまでかけていたら模型自体は50度を超える高温になっていたと思います。
これでは変形してしまっても仕方がありません。
当然ですが、電話がかかってきて、模型が大変な事になってしまいましたという事で、すぐに現場まで見に行きましたが、アクリルのカバーは割れ、模型のベース部分は伸びてグニャグニャにたわんでしまい、建物も剥離してういてしまっていました。
模型の歪みは分かりますが、なんでアクリルのカバーが割れる?
現場で聞いたら、模型が変形しているのを見た現場の方が、アクリルのカバーを外して地面に置き、アタフタしていたら、踏んづけて割ってしまったそうです。
カバーにしっかりと靴跡が有りましたので。
その写真を撮っていなかったのでお見せできませんが、その状態を修復しなければなりませんでした。
先ず、変形した地面のアクリル板を割らない様に剥がします。
1メートルの金差しをカンナの刃の様に磨いでアクリルとベースの木製部分に差し込みゆっくりと剥がしました。
こうして割れる事なく剥がせました。
ベースと木製の枠にはゴム系の接着剤を使用していたので、シンナーを少し付けた金差しを差し込みながらゆっくり剥がしました。
なんとか綺麗に剥がせましたが、波打ったアクリルベースをどう直すか?
散々悩んだ挙句、ボルトで歪んだ部分を木製ベースに引っ張って直す事にしました。
でもどうやって引っ張るのか?
色々実験しました。
その方法とは?
次回に続く!