幕末の拳銃、ル・フォーショーですが、本体の形状は大体仕上がりました。
これから、細部の造形に入ります。
先ず、ネジのモールドをつける為、モデルガンやエアーガンに使われているマイナスネジを集めました。
モデルガン用のジャンクパーツの中から探してこれだけ集めました。
今現在この様なマイナスの頭のネジは、ホームセンターでも売っていません。
一番簡単に手に入れる方法はモデルガン用のネジをメーカーに頼んで買わせてもらう事です。
頭の大きさが色々あるので、手持ちのモデルガンをバラしてみて、どこのネジが一番合うか調べてメーカーに通販で買わせてもらいます。
これでも足りない時は作るしか有りません。
ネジは、ただ穴を開けて差し込むだけでも良いのですが、タップを切ってねじ込める様にしました。
最終的にシリコンで型取り複製するのでネジ部分はただの穴になります。
このネジは、銃身とフレームを繋ぐネジです。
フレームにはタップを切ってねじ込んでいます。
次に弾を装填する部分を作りました。
丸い部分に半月型の部分が有りますが、ここを上に上げる事でシリンダーの後部の装填口を開きます。
別パーツにしていますが、接着して固定する予定です。
この弾を装填する部分ですが、不用意に開かない様に板ばねの留め具が付いています。
本物はこの金具を摘んで蓋を上に開きます。
コルトシングルアクションアーミーと逆方向に開きます。
それと、「泉龍寺」で保存されている実銃は、フレームの野球のバットの様なパーツが無くなっていたので作りました。
このパーツはネジやピンが飛び出して来ないように押さえるパーツだと思います。
こちらの面にはネジの頭が出ているので、それを再現します。
ドリルで穴を掘ってネジを埋め込みます。
ピンのモールドはプラ板を切って貼り付けてあります。
ランヤードリングもアルミ線で作りましたが細すぎるので交換します。
激鉄の指をかける部分に滑り止めのチェッカーの彫刻をすじ引きヤスリで入れます。
引き金は滑り止めのないスムーズな物でした。
大体形が出来上がったので、サーフェーサーを吹き付け、全体の質感を統一させます。
ランヤードリングも太いものに交換しました。
フレームの下部にもネジが有ります。
銃身の付け根部分にあるネジは空薬莢を押し出す棒を抜けない様に押さえるバネを止めているものです。
撃鉄の指かけ部分に滑り止めのチェッカーが入っています。
雷管ピンを叩く部分には溝が有ります。
銃身はシリンダーのセンターピンとフレーム下のマイナスネジで繋がっています。
手に持つと、意外なほどスリムです。
実銃は900g位の重さなのですが、銃身が長いのでずっしりと重さを感じます。
古式銃と言え、管理者のいないところでは触れないので、管理者「泉龍寺」の住職さんがみている所で採寸や写真の撮影、実銃を手にとらせて頂きました。
製作したレプリカ原型がどの位正確か?、実銃と並べて見ました。
実銃と並べてみるとフロントサイトが若干大きいとか、エジェクターロッドの先端の形状が若干大きめと言うのが分かりました。
この後修正しました。
銃本体は形に成りましたが、この銃は金色で全体に唐草模様の彫刻が入っています。
ただ、上の写真の通り、錆だらけで彫刻がよく分かりません。
最初、想像で模様のデータを作り、レーザーで掘れば?と考えましたが、レーザーの掘り方と実際の銃の彫刻とはかなり違うと言うことに気がつきました。
さ〜困った!
どうするか?
錆だらけの彫刻をなんとか解析して、忠実に掘らなければならない。
どうしよう?
それを解決する方法を思いつきました。
それは次回に。
続く!
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