ここんとこ、フィギュアの製作ばかりになったので、ちょっと特殊な話題をアップします。
コレなんですが、
銃に興味のない方は「ナンジャコリャ」と思います。
この銃は、アメリカのバレット社が製造している「M82A1アンチマテリアルライフル」と言うもので、アメリカ軍が使用している銃です。
口径は50、12.7ミリの弾丸を発射する銃です。
この銃は対人用ではなく、コンクリートの壁やバリケード等を破壊する為の銃です。
本物はそんな物ですが、この写真の銃は本物そっくりに作られたエアーガンです。
合法的な「電動ガン」です。
中身は「東京マルイ」が製造している電動メカボックスが内蔵されていて、6ミリのプラスチックBB弾を、初速75メートルほどで発射するおもちゃです。
外装はアルミやプラスチック、一部鉄を使用していますが、実弾の発射等は不可能の設計になっています。
写真では2丁写っていますが、どちらも海外製のエアーガンです。
メーカーは、上の物が「ソーコムギア」下の物が「スノーウルフ」です。
どちらもアメリカの軍用バレットライフルをモデルアップしているはずですが、微妙に異なる部分が有ります。
その辺を細かく比較してみようと思います。
い
上の写真は左側がソーコムギア、右側がスノーウルフですが、大きさがかなり違います。
おそらくソーコムギアは本物のサイズに忠実と思います。
フレームの大きさ、長さが実銃のサイズにかなり近いものに見えます。
なにぶん実銃の写真から判断したので正確では無いと思いますが、スノーウルフのサイズは明らかに小さい。
スノーウルフの方は、マズルブレーキが82用ではなく107用になっています。
これは前のオーナーが交換した物なのでこの形です。
マガジンが、
下の物がソーコム、上に乗っているのがスノーウルフです。
スノーウルフのマガジンは12.7mmの実包が入らないサイズになっていますが、ソーコムはぴったりのサイズのようです。
材質もスノーウルフはアルミ製、ソーコムは鉄板でできています。
装着するとこんなに大きさが違います。
写真のスノーウルフ製のバレットはマガジンハウジングとエジェクションポートを大きくして有ります。
メーカー箱出しの状態とはちょっと違います。
スコープをマウントしているレールも、実銃は前方に行くほど高さが低くなっていて、溝の中に数字が打ってあります。
ソーコムは、その辺がリアルに再現されているのですが、スノーウルフは有りません。
レールの高さも均等です。
フレームの長さもスノーウルフは、ソーコムと比べて6センチほど短いのですが、銃身が長くしてあるので全長は1450ミリとなっていて、実銃サイズです。
フレームの上下厚みもスノーウルフの方は5ミリほど細い様です。
実銃の写真から判断すると、ソーコムの寸法はリアルサイズのようです。
バイポッドも大きさが違いますが、こちらはスノーウルフの方が長いようです。
そこで、ソーコムと同じ長さになるようにカットしました。
こちらがソーコム、
こちらがスノーウルフ。
どちらも伸縮します。
ただ、ソーコムの方は後部のモノポッドが付いています。
長さも伸縮します。
そして決定的に違う部分ですが、
分解の仕方ですが、上半分の構造が、ソーコムは本物そのものです。
フレームのピンを2本抜くとアッパーレシーバーが上に開きます。
この辺も本物の様です。
このスプリングの形状も本物の様です。
エアーガンとしては、全く機能しない銃身の後退、前進させる物です。
エアーガンには必要のない機能ですが、実銃のと同じく銃身が後退します。
スノーウルフにはそんな機能は有りません。
分解もスノーウルフはピンを抜いて前方にスライドして分解します。
ソーコムの分解用のピンですが、
こんなふうに抜け止めのボールベアリングが付いています。
実銃がそうなっているのかどうかはわからないのですが、手の込んだ仕上げがして有ります。
スノーウルフのピンはただの棒です。
ベアリングはついていません。
この部分のピンを抜くと分解できます。
実銃と同じ分解方法です。
今現在発売されているスノーウルフのM82A1はマガジンハウジングの刻印もリアルに入っている様ですが、ソーコムは初めから入っていました。
ただ、ソーコムの刻印は昔の刻印パターンです。
この様に、ソーコムとスノーウルフは、かなり仕上がりが違います。
フレームの色も、ソーコムはグレーですが、スノーウルフは真っ黒です。
それに重量がスノーウルフが6.6キロ、ソーコムは12キロです。
値段が、ソーコムは今は20万円位か?
スノーウルフが7万円くらいでしょうか?
全然違うので仕方がないでしょう。
スノーウルフは安価で安全に仕上げています。
寸法が小さいのも実弾が装填されない様にではないのでしょうか?
ソーコムは、実銃メーカーから図面を取り寄せて作っていると言う噂も聞いた事が有りますので、リアルなのが当たり前です。
しかし、肝心な電動ガンのメカボックスですが、全く同じ「東京マルイ」のメカボックスが入っているので、射撃性能はほぼ同じと考えて良いでしょう。
私の場合撃って楽しむのではなく外観や重量感を手に取って実感するだけで満足なので実射性能はどうでも良いのです。
手に取って重量感を感じる、映画のヒーローになった気持ちになるだけで良いのです。
二社のエアーガンを比較しましたが、どちらも大切なコレクションです。
そのうち、塗装したりして、イメージを変えてみたいと思っています。
模型以外にもこんな趣味もあるんです。
また他の銃も、そのうち紹介してみます。
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