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幕末のリボルバー ル・フォーショーを作る Part01

2024-04-04 14:40:51 | Gun

今から9年ほど前になりますが、鳥取県日野郡にある「泉龍寺」の住職さんから「河田佐久馬の拳銃のレプリカを作ってくれないか?」という依頼を受けました。

この「河田佐久馬」は、幕末の因幡藩の侍です。

この「河田佐久馬」は幕末に京都で謀反を起こし、その懲罰として、「泉龍寺」に幽閉されたそうです。

その時、河田は坂本龍馬からもらったベルキー製の拳銃、「ル・フォーショー」のピンファイアダブルアクションリボルバーを持っていました。

しかし、その当時の侍にとって、拳銃と言うのはあまり必要としていなかったようで、河田が泉龍寺を離れる時、その拳銃は置き去りにしたようです。

これが、ベルギー製の「ル・フォーショーピンファイアリボルバー」です。

錆だらけの方が実銃、グレーの物が私が作ったレプリカ用の原型です。

泉龍寺に置かれていた拳銃は、黒坂署に古式銃として登録され合法的に所持されています。

と言っても住職が子供の頃、その銃を持って遊んでいたこともある様ですが、もう時効ですね。

泉龍寺では、因幡二十士の慰霊碑を作るに、河田佐久間の拳銃をモニュメントに取り付けたいということで、実銃から採寸して製作したレプリカからブロンズで鋳造した拳銃を製作しました。

実銃があるので、ノギスで採寸し、写真を撮り、沢山資料を作りました。

一番役に立ったのが写真です。

真横、真上、真下、正面、背面とありとあらゆる角度から写真を撮り、採寸した寸法にプリントして、それを図面としてパーツを製作しました。

使用した材料はアクリルとプラ板です。

それほど大きくは無いので、箱組するのではなく、アクリルの板を貼り合わせ、ムクの状態で形を作りました。

アクリルの2ミリとか、3ミリとかを組み合わせると、5ミリ、6ミリとキチッとした寸法になるので都合が良かったのです。

1ミリ単位の寸法調整はプラ板をかませて寸法の調整して実銃の寸法にしています。

写真は銃身部分ですが、実銃の分解した時のパーツ割になる様に作っています。

ただ、発砲機能や実弾発射の際の強度等持たない安全な構造で製作します。

所詮樹脂なので、しかも銃身には穴が有りません。

撃鉄も引き金も動きません。

樹脂の塊です。

しかし、完成したら本物に見えるくらいの仕上げにします。

これからどんな方法で形になるか紹介してゆきます。

続く!

 

 

 


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