もの創り アドリブ工房日誌

工房アドリブでの作業と作品 
反省と発見
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満身創痍と創意工夫

起承転結

2011年04月05日 | 日記
ストーリィの構成に起承転結と言うものがあります。
時計に当て嵌めてみると、
全てのものが動き出すにはエネルギーが要ります。時計の起はゼンマイです。
承は力をそのまま伝達する輪列で、
転は輪列の回転運動を往復運動に変換するアンクルです。
結はテンプで、最近の高振動の時計では1時間に36000振動のものがあります。
1分間に600回、1秒間に10振動もします。と言うよりも、
10回振動するように、テンプの重さ、ヒゲゼンマイの硬さ、摩擦、重力、温度、磁気等を考慮し設計されています。
テンプで時間が合うようにコントロールされています。

時計の起承転結には表示を加えなければ完結しません。
表はダィアルです。

写真の時計の1時位置に穴を開け、ゼンマイの入っている香箱にも穴を開け、
起のエネルギーから、結の管理中枢のテンプまでオープンして、

時計の起承転結表も完結です。