もの創り アドリブ工房日誌

工房アドリブでの作業と作品 
反省と発見
試行錯誤と整理整頓
満身創痍と創意工夫

ライ麦畑でつかまえて

2011年08月18日 | 日記
工房の本棚は前列と後列に並べています。後列は目に入らないので、たまには並べ変えないと、
そのうち読もうと思ってた本の存在を忘れてしまいます。
後列から、ジョン・レノンを撃ったチャップマンのポケットに有った「ライ麦畑でつかまえて」が出て来ました。
そんなこんなで、盆休みに読みました。
ストーリィは16歳のホールデンの独白で、自分に係わる人物について、取り留めもなく話して行きます。
アメリカやイギリスの高校は全寮制が多く、
ホールデンは人間関係や高校生活に嫌気がさして両親には内緒で中退し故郷のニューヨークに帰り、
ニューヨークを舞台のエピソードで終わる小説です。
ホールデンは「ライ麦畑でつかまえて」は歌の中のフレーズだと思い込んでいたらしく、
何が本当か判りませんが、ロバート・バーンズの詩「ライ麦畑で会うならば」が本当だと、
妹のフィービーに教えられます。

サリンジャーが32歳の時に書き上げた小説です。
大人社会の不正や汚れを受け付けない青年時代と大人ぶりたい葛藤を皮肉な独白をホールデンの語り口を借りて、
サリンジャーは振り返っているのでしょう。よく解りませんが?