所用で店を出たらセミの鳴き声。いよいよ夏なんだなぁ。
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東沢バラ公園を出て車は南下し一路天童市内へ。相方が以前より「水車生そばの元祖鳥中華が食べたい」と申しておりまして。酒田在住時に何回か行きましたが、正直なところ天童付近ならもっといろいろあるんだけどなぁ、と思いつつ、ここは相方の希望通り「水車生そば」さんへ。
11時ちょっと過ぎに到着。店の前も数台停まれそうでしたが、小道一本挟んだところに立体駐車場がありまして、暑かったので一階の日陰に駐車。思ったほど車が停まってないなぁ、と安心して広い店内に入るとすでに満席。人だらけ。こりゃ並ぶなぁと思っていたら「2階へどうぞ」と。おお、初めて2階を通されました。
だだっ広い2階。いまひとつ建物の構造がよくわからないけど、1階同様2階にも個室あるようで館全体でいったいキャパ何人なんだろう。注文は決まっていますが、一応メニューなんぞを拝見。
ここはやはり「元祖鳥中華」です。御義母様は「将棋ざるそば」を。「将棋ざるそば」と普通の「ざるそば」って、器以外何が違うんだろう?としばし悩んでいると、2階にもどんどんお客さんが入ってきて、注文したのが届いた11時30分には半分以上が埋まるという。さて蕎麦屋さんなのに何でラーメンが有名なのかって不思議ですよね。
説明しよう。
本来、蕎麦に使う和風だしに中華麺を融合した「まかない」であったが、それが裏メニューとして地元に広まり、いつの間にやらTVなどマスコミで紹介され評判となり全国区に。鶏肉、天かす、海苔がトッピングされ、卓上に置かれた七味を振っていただくという、水車生そば発祥、唯一無二のラーメンそれが「元祖鳥中華」なのだ。
ということで。蕎麦つゆに中華麺です。スープというか出汁に広がる天かすのおかげで、着丼時ビジュアル的にラーメンに見えない。天童の名物ラーメンなので一度は食していただきたいものではありますが、正統派なラーメンではありませんで、そのあたりラーヲタに積極的におすすめして良いか迷うところではあります。いや、美味しいんですよ。たまに食べたくなる味です。ちなみに「将棋ざるそば」はこちら。
黒くて太くてコシのあるいわゆる「田舎蕎麦」。山形では板蕎麦として出てくる事が多いです。多分はじめて水車生そばに来た時は鳥中華ではなく蕎麦をいただいた記憶はあるのですが、味まで覚えておりませんで。次来る時は蕎麦もいいかな。
そうこうしているうちに食べ終わる頃には2階も満席。「次、30名さまご来店」という店員さん同士の焦った会話が聞こえてくる。予約席はあーだとか、ここの席をくっつけて、とかプチ混乱。これだけ有名な混む店に飛び込みで30名で行く神経もわからんが、それに対応しようとする店側も凄い。多分、こういうの日常茶飯事なんだろうな。
将棋の街故、このお店だけでなく街中が将棋だらけです。さて次は北に戻って銀山温泉へ。
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