7月13日・14日
何となく体の疲れが抜けないので温泉…それも
あまりメジャーな感じでないところをと思い
群馬県の川原湯温泉へ。
いつものように旅好きな親友女(OL)の
協力を得て、JRの高速バスで約3時間半。
川原湯温泉街入り口。かなりひなびています。
天気がちょっと曇り&小雨なのが残念…。
晴れ男の僕も台風の接近にはかなわないようです。
とりあえず風もなく小雨ぐらいで済んで良かったです。
温泉街の様子です。お土産屋さんなんてありません。
あっても…開いてません。
そこには過去と未来、様々な事情があるようですが…。
あまりにも観光地化したところよりよほど湯治場としての
風情があるように僕には感じられました。
通りのつきあたりに神社があります。
そこに新しい源泉があって足湯と温泉卵が自由に出来る
施設があります。
もちろんそれを狙って僕らも卵持参でやって来ています。
出来あがった温泉卵に親友女(OL)持参「バリ島の塩」を
かけて食べました。美味すぎて何個でもイケそうです。
セミや鳥の鳴き声を聞きながらのんびりぽかぽかと
イイ気分でした。
旅館にチェックインして一風呂浴びて早めの夕食。
上州豚の味噌がけが超美味しかったです。
もちろんお櫃のごはんもキレイになくなりました。
翌朝、日の出前にこの温泉自慢の露天風呂へ貸切で。
薄暗い湯気の中、静かに湯に浸かります。
樽で出来た露天風呂。これ最高です。ぬるめなので
いくらでも入っていられます。仰向けに大の字になって
楓や紅葉の緑の濃淡を透かし見ながら
湯に浮いてぼーっとしていました。
だんだん朝霧も晴れて明るくなってきてきました。
あちこちでヒグラシがじんわり鳴き始めました。
山鳥のさえずりも聞こえてきます。
溢れたお湯は目の前の谷にジャアジャア流れていきます。
…なんと言うか、生きてきて良かったなあとさえ思えました。
チェックアウト後、温泉街から山側のほうに歩いていくと
豊田乳業という牛乳屋さんを見つけました。
ここでは自家製のヨーグルトを売っていて、これが
凄く濃厚で美味しいんです。
特にオススメは飲むヨーグルト。市販のものとは比べ物に
ならないほど濃くてマッタリしていて激ウマなんです。
帰りのバスまで時間があるので共同浴場に入りました。
源頼朝が見つけたという「王湯」。
休憩所使用で1人600円。狭いですが露天と内湯が
あります。休憩所は広々としていてお茶のサービスも
あり、かなり居心地が良かったです。
観光施設やお店がほとんど皆無ですが自然が豊富でした。
クヌギやナラなどの広葉樹が多くて雑木林がそのままの
状態であるので夏休みに昆虫採集(特に甲虫類)狙いで
お子さんを連れてくるには最適な所だろうと思いました。
残念ながらこの川原湯温泉は数年後にはダムの底に
沈んでしまうそうです。
移転の準備も徐々に進んでいるそうですが…。
その前に一度消えゆく貴重な温泉場のさまざまな
侘び寂びを確かめに行くのも良いものではないかと
思いました。