常日頃、世の中に絶対なんてものはないとは頭の中では思っていても、いざそれを目の当たりにすると驚くものですよね。
平家物語は学校の教科書で何行かは暗唱させられましたけど、全部は読んでません。
世の中といっても、ニュースの断片的なことだけで僕個人があれこれ思うだけのことですが。
あんなに巨大で絶対的なものが崩れたりするのに、チリあくたのような貧弱なわが身を振り返れば、今日仕事があることがもう奇跡です。
掲載スペースが僕にまだ許されていることが幸運であり、恩恵であり、それが元通りにいつなくなってもおかしくない。
たとえスペースがなくなっても幸いにして創作意欲はあるので、きっと同人でも描いて続けますけれども…。
もしその日が来て、当然今よりもさらに収入は不安定になるはずです。
不意の支出で発生する不足分を補うのも、もう慣れているつもりなので淡々とやるつもりではいますが。
去年の秋は新巻鮭をバンバン仕分けてきました。
魚雷のようにベルトコンベアのレーンに地域ごと仕分けて流してきました。
なにより常日頃、共働きで支えてくれる奥さんには感謝しかないです。
大げさに言うと、いま根性を再び焼き直してもらっている最中だと考えることにしています。
これが最後の作品だという気持ちで1話ごとに取り掛かることが、最近出来ているのもそういうことだと。
元来怠け者の僕がそんなに殊勝なわけがなく、あまりに劇的な世の中がそうさせてくれているんだと思うのです。
そういう意味では、最近の世の中のドメスティックな出来事にももう感謝しかありません。